行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ノーベル賞に湧く日本、報道を遮断する中国

2010-10-10 17:29:00 | Weblog
クロスカップリングによって有機物をつくる発明で日本の二人の学者がノーベル化学賞を授賞し、日本国中久しぶりのグッドニュースで湧いた。一方ノーベル平和賞が、懲役11年の刑で服役中の中国の民主活動家、劉暁波氏に授賞されることが決まったがこのすばらしいニュースは中国政府により、一切の報道が遮断され、NHKの海外放送は真っ黒な画面となったと報道された。実に対照的だ。

民主党枝野副幹事長が中国を悪しき隣人と言ったが、思慮の足りない発言で悪しき政府・中国共産党と言うべきだった。劉氏は「08年憲章」を作ったために投獄されたのだがその憲章の内容は愛国心に満ちており、中国の国を思う内容でノーベル賞に値する。中国の長い歴史に残るものだ。是非読んで貰いたい。

ここでは以下その抜粋を載せる。日本語訳はブログ「大全力のアジア日記」に掲載されている。

08年憲章抜粋
1949年に建国した「新中国」は、名義上は「人民共和国」だが、実際は「党の天下」であった。政権党はすべての政治・経済・社会資源を独占し、反右派闘争、大躍進、文革、六四、民間宗教および人権擁護活動弾圧など一連の人権災害を引き起こし、数千万人の命を奪い、国民と国家は甚だしい代価を支払わされた。

中国政府は、1997年、1998年にそれぞれ二つの重要な国際人権規約に署名し、全国人民代表大会は2004年の憲法改正で「人権の尊重と保障」を憲法に書き込んだ。今年はまた「国家人権行動計画」を制定し、実行することを約束した。しかし、こうした政治的進歩はいままでのところほとんど紙の上にとどまっている。法律があっても法治がなく、憲法があっても憲政がなく、依然として誰もが知っている政治的現実がある。

我々の基本理念は自由、人権、平等、共和、民主、憲政、であり、我々の主張は次の通り。
1.中国の民主化を固める憲法改正
2,立法・司法・行政三権分立
3,各級立法機関は直接選挙により選出
4,司法の独立
5,政党の軍隊から国家の軍隊へ、公務員の政治的中立
6,人権保障
7,民主選挙制度
8,二元戸籍制度を廃止し、都市と農村の平等
9,結社、集会、言論の自由
10、宗教の自由、教育の改革、財産の保護
11、財税改革と社会保障
12,連邦共和国の樹立
13,政治犯の釈放

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