行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

電力が余っているというお話

2024-05-02 23:56:58 | 経済
イタリアのトリノで開かれていた主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合は30日、石炭火力発電の2035年までの廃止などを盛り込んだ声明を採択し、閉幕した。議長国ドイツの提案は2030年までに廃止であったが、国内発電量の4分の1以上を石炭火力に依存する日本が反対し、2035年となった。日本は期限を設定していないので早急に対処しなければならない。

一方、国内では太陽光発電の電力が使い切れないので、止む得ず出力制限することが2023年に急増するという奇妙なことが起きている。折角官民挙げて再エネルギーを開発したが19.2億キロワット約45万世帯分余った。一度ブログでとりあげたが特に九州ではひどく、13.7億キロワットにのぼる。

送電網がきちんとしていれば、他地域へ送電できるのだが、今のところできないようだ。九州は山が多いので余った電力で揚水する水力発電所の建設が可能だが、そうした知恵もない。群馬に玉原揚水発電所(出力1,200,000kW)があるが、自然と調和しダムは観光資源にもなっている。


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