行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ハンガリーの財政危機?で日経平均が今年度最大暴落

2010-06-08 23:02:28 | Weblog
5月末に政権交代があり、新政権の首相報道官が4日、「前政権は財政赤字を過少計上していた」「経済は深刻で、債務不履行のうわさも誇張ではない」と発言した。この発言を受け、財政危機が中・東欧に飛び火するとの観測が市場に強まり、オーストリア、ドイツ、イタリアの銀行がハンガリー向けの債権多く保有しているため、株安やユーロ安が加速した。

日経平均も380円の暴落で9,520円で取引を終了したがギリシャに続くハンガリーショックといっても良い。ハンガリー人は数学に強く、子供の学力テストでは常に上位だから財政赤字は計算間違いと言うことはないだろう。ギリシャと共通しているのは政権交代でばれたということだ。政権交代なかりせばさらに傷が深くなっていただろう。

日本も政権交代であれほど自公政権がないと言っていた隠し財源が明らかになったし、政官癒着の構図が仕分けで多少とも垣間見ることができた。
さてハンガリーだが貧しい国が開放され、国民がユーロ建てで住宅ローンをEUの銀行から借りてマイホームを実現できるようになった。金利が劇的に安くなったからだ。これはペソの時代からユーロになり金利が半分以上に下がったスペインの住宅バブルとよく似ている。

ユーロが暴落すれば国も国民も借金が楽になる。高等数学を駆使して仕掛けたのではと疑いたくなる。長期的に見ればかつてハプスブルグ家の時代、ヨーロッパの盟主であった国の信用に傷が付く。かつてデフォルトを宣言したアルゼンチンのごとくハンガリー国債を買わなくなる。

真実はよくわからないが、ハンガリー出身の投資家ジョージ・ソロス氏はどう考えているのか興味のあるところだ。

日本は本日菅内閣が発足し、政治とカネで透明性を強調しているが日本国全体の財政の透明性も期待したい。

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