昨夜はミューザ川崎で初めて辻井伸行とロンドンフィルハーモニー管弦楽団の演奏会に行った。私が子供のころ初めて買ったレコードがロンドンフィル演奏の運命だったので、いつかは生の演奏を聴きたいと思っていた。辻井のピアノはユーチューブで聞くぐらいであったが、デビュー以来欧州での海外演奏会もこなしているので興味はあった。指揮者も初めて、ウラディーミル・ユロフスキは07年からロンドンフィルの首席指揮者なので安心して聴けると思った。
全て期待に違わず、中身の濃い演奏会だった。辻井のピアノはラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」熟れた演奏でユロフスキの指揮と息が合ってた。アンコールでは何回も聞いたカンパネラを弾いたが、この辻井のカンパネラには感動した。ユーチューブで聞くのと生で聞くのではこんなにも差があるかと驚いた。ピアノがオーケストラと化し、劇場一杯に音が拡がり、凄い迫力で震えるほどだった。ミューザのシェルのような劇場設計が底で演奏している音が這い上がってくる。次はピアニスト泣かせの難曲チャイコフスキーピアノ協奏曲を是非聴きたい。
ロンドンフィルの最後の曲目は私の大好きなチャイコフスキー「交響曲6番悲愴」で、これも生の演奏は初めて、出だしのコントラバスの音といい、バイオリンをはじめ、弦楽器の綺麗な音とそれを丁寧に引き出すユロフスキの指揮にも感動した。ユロフスキとロンドンフィルハーモニー管弦楽団の演奏にはお金があったら追っかけをしたいものだ。
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