What Countries Are Most Responsible For Global Warming? どこの国が地球温暖化の責任を負うべきか?として表示されていますが、正しくはどの国が地球温暖化の一つの原因となる二酸化炭素(炭酸ガス)を排出した国かとして表示すべです。地球を温暖化するガスである二酸化炭素やメタンガスなどを温室効果ガスとよんでいます。
I 単純でない地球温暖化
地球温暖化の原理は基本的には単純です。家庭の家計簿の如くです。地球で造られる熱と(地球自体が持つ地熱、燃焼で起きる熱、人工的に造られた原子力の利用や化石燃料の燃焼etc)、地球外から地球に届く熱(太陽光)の和と地球から宇宙に放出される熱量のバランスです。その収支がプラス、マイナス 零であれば収支が一致する事になります。所が、二酸化炭素が増えると宇宙に放出されるべき熱が二酸化炭素に遮られえて熱が地球に籠り(温室効果)ます。冬の寒い晴天の夜間の日に放射冷却現象で地上が冷える事を沢山の方が体感しているはずです。曇天の日の夜間には人が気が付くほどの冷却はおこりません。水蒸気が布団の役目をします。二酸化炭素の布団を地球が着ているとこれと同じ事がいつも起こっているのです。二酸化炭素よりメタンガスの方が何倍(二けた弱)も地球温暖化に関係するガスだと言われています。牛が草を食べて反芻する四つの胃袋からでるメタンガスが地球を温暖化するという学者もおります。しかし、物事は二面性があり単純ではありません。雨の日や曇天で太陽が顔を出さない日は寒くなります。即ち水蒸気である雲も二酸化炭素などの温室効果ガスも太陽光たる赤外線も地球に届くのを妨げているのかもしれません。一概に温室効果ガスが悪者とは限らないのです。(自説)それでも、全くの無罪と言う事はできません。総てに於いて急激な地球環境をもたらす事は良くない事は明らかです。
II 個体の一部として固定されていた二酸化炭素の放出、即ち気体にする行為
長い年月を掛けて有機物として地球上に表れて生き物たる動植物。地球本来の熱もありますが、生命を育む絶妙に位置に存在していた地球。太陽に近すぎず、遠すぎず生命が誕生したのは偶然ではありません。総ての要素がかみ合った必然だと思っています。地球が23.5度傾き公転し自転しその太陽光の恵みを燦燦と受け止めてきたのです。長い間掛けて蓄積した預金通用には石炭、石油、その他のガスを蓄積してきました。それらを人類は科学技術の発展の元、人類の幸福追求の源として長い間預金してきた通帳のお金を使い始めました。それも少しづつではありません。次の世代の事などを何も考えずにです。石炭は長い間に地球に降り注いだ太陽熱に育まれて樹木です。石油もガスも地球上に生息した生き物たちです。有機物ですから炭素を含んでいる事は勿論です。個体となっていた姿を利用し気体に変えてしまった貪欲な現代人。
III 自然のサイクルを壊し、神の領域に足を踏み込む二酸化炭素の排出
地球から輻射熱として宇宙に放出される熱を地球に閉じ込める効果(温室効果ガス)を持つとされる二酸化炭素(CO2)の排出量で表示しています。二酸化炭素は水に大変溶けやすい物質です。空気中の二酸化炭素の含有量が増えればサンゴ礁や貝殻などになり、個体となり簡単には空気中に溶けない形態に変化するかもしれません。また、森林が増えれば二酸化炭素を吸収して成長しますから、空気中の二酸化炭素濃度も減らします。でも、それにも限界があります。自然界で自然に二酸化炭素が放出され、気体になった二酸化炭素が化合物になり個体として蓄積される自然の営みを、19世紀以降に人間が壊しているのです。
IV 人間の英知も届かない急激な自然環境の変化かも
45億年の地球の歴史(寒冷期と温暖期は定期的に繰り返し。)で自然の領域を科学との名の下に犯す人類。人類が増える事自体が既に地球にストレスを与えているのです。地域によっては早く雪解けを願い本来であれば宇宙空間に太陽光(赤外線)を反射している雪上に炭などの熱を吸収する物質を撒いた早い耕作を行います。本来であれば宇宙空間に反射される太陽光と取り込むことになります。また、南極や北極の氷が減れば減るほど、その地域が取り込む太陽熱は可及的に増える事になります。即ち指数関数的に気温が上昇する危険があります。緩やかな変化であれば対処もできますが既に急激な変化が始まり始めています。このユーチューブに最後の所に、地球温暖化の象徴たるホッキョクグマが出てきます。これからの人類、そして地球上の生き物の姿を暗示しているようです。
地球上の生命ある動植物は急激な変化には対応できません。長い長い時を経て少しづつ遺伝的な変化を経て適応能力を獲得していきます。
ユーチューブを見ての自分の感想です。1880年以降のCO2 排出量の合計で、出典元は Carbon Dioxide Information Analysis Center (CDIAC)です。
日本では明治維新から20年弱が過ぎて、世界は19世紀も終わりに差し掛かる1880年を初めの年としているので、イギリスで産業革命が勃興して凡そ100年後です。断トツで累積CO2排出量の第一位はイギリスです。2位は米国。3位はドイツ。4位はフランス。5位はベルギー。6位はポーランド。7位はオーストリア。8位はオランダ。9位はスペイン。10位は半バリー。11位はイタリア。12位はスウェーデン。13位はカナダ。14位はデンマーク。15位はスイス。16位はノールウェー。17位はオーストラリア。18位はインド。19位は日本。20位はポルトガルが占めています。欧米諸国とオーストラリア・インド・日本がトップ20位に入っているのが目を引きます。
その20年後の20世紀の初めの年の1901年の第1位のイギリス~第8位のオランダまで変化がありません。ゆったりした時のながれの20世紀初頭でした。9位はカナダ ↑ 。10位はイタリア ↑ 。11位はスペイン ↓ 。12位は日本 ↑ (明治維新から30年強過ぎて富国強兵も盛んになりました。)13位はハンガリー ↓ 。14位はスウェーデン ↓ 。15位はインド ↑ 。16位はオーストラリア ↑ 。17位はデンマーク ↓ 。18位はスイス ↓ 。19位はノールウェー ↓ 。20位はポルトガル → でした。
気になった所をつまみ食いでアップします。自分の認識では登場しないかもしれない南アフリカが1903年に20位に入ってきました。その結果ポルトガルが退場しました。単年度だけではありません。累積ですからある意味凄い事です。凄いと褒めるのも可笑しいですが、工業的に発達していないと登場出来ないとおもうからです。ダイヤモンドや金等の産出の為かもしれません。
1911年に長きに亘り1位を占めていたイギリスが2位になり、1位の座をアメリカに明け渡しました。因みに日本は10位です。この年に北欧のノールウェーが退場していよいよ中国が20位に登場してきました。(戦争の世紀である20世紀です。1914年の第一次世界大戦の足音が近づいてきています。)
1920年にスイスが退場し、メキシコが急浮上で登場してきました。
1940年にデンマークとルーマニアが出たり入ったりしておりました。(第二次世界大戦が前年の9月のドイツ軍によるポーランド侵攻で始まりました。)
1945年に日本の降伏で第二次世界大戦も終結しました。その時までのCO2の排出量積算です。持てる国の総力を挙げて武器である工業製品を作り上げた結果の、ある意味悲しい終焉でした。1945年までの第1位は断トツでアメリカです。2位はイギリス。3位はドイツ。4位はフランス。5位はポーランド。6位はベルギー。7位はカナダ。8位は日本。9位はインド。10位はオランダ。11位は中国。12位はオーストリア。13位はイタリア。14位は南アフリカ。15位はオーストラリア。16位はメキシコ。17位はスペイン。18位はスウェーデン。19位はハンガリー。20位はルーマニアです。北欧のデンマークやノルウェーが退場していく中、スウェーデン鋼でも有名な高名なスウェーデンが残っています。ただ、ここで留意しなければならない事があります。集計方法が現在の国単位で行われているようで、その時代の国家体制で集計していないようです。今は崩壊してしまった連邦国家などで集計されていないみたいです。その為にその時代時代ごとの累積集計ではないようです。ソビエト連邦が崩壊して沢山の独立国ができました。その国ごとの単位で集計しているみたいですから、その時の現実を表していないようです。ソビエト連邦に在って大きな国のロシアと工業国で核も武器も作っていたウクライナがトップ20に登場してきていません。この事は留意しておかねばなりません。
1946年にルーマニアが退場してアラブ諸国に囲まれたペルシャの国のイランがパーレビ―国王の下アメリカの支援を受けて近代国家に変貌して20位に登場してきました。
その後1958年に鉄のカーテン内のルーマニアが再登場して、イランが退場しました。
1960年にロシアが16位に登場してきて、20位のルーマニアが退場します。
1963年にウクライナ(旧ソビエト連邦)が登場してきて駆け上っていきます。
1974年に同じく旧ソビエト連邦のカザフスタンが登場してきます。
1982年に、ついに長きに亘り2位につけていたイギリスがドイツに抜かれて三位に転落します。
21世紀の初めの2001年のミレニアムの年に順位です。1位はアメリカ。2位はドイツ。3位は中国。4位はロシア。5位はイギリスです。二位から五位までのここまでは僅差です。6位は日本。7位はフランス。8位はカナダ。9位はポーランド。10位はインド。11位はウクライナ。12位はイタリア。13位は南アフリカ。14位はメキシコ。15位はオーストラリア。16位はベルギー。17位はスペイン。18位はカザフスタン。19位はオランダ。20位はイランでした。
最後の集計の2016年の順位が以下の通りです。
1位は断トツのアメリカ。2位は中国。3位はロシア。4位はドイツ。5位はイギリス。6位は日本。7位はインド。8位はフランス。9位はカナダ。10位はポーランド。11位はウクライナ。12位はイタリア。13位は南アフリカ。14位はメキシコ。15位はオーストラリア。16位はイラン。17位は韓国。18位はブラジル。19位はスペイン。20位はサウジアラビア。以上がCO2の累積排出量です。良い悪いは別にして工業国の証のような感じもしないでもありません。特筆すべきは、BRICs(ブリックス、英語 Brazil, Russia, India, China )として持て囃された新興諸国が全てもうらしています。韓国やイランはある意味納得ですが、石油の産出量多いとしてもサウジアラビア進出してくるとは思っていませんでした。単年度ではなく過去からの累積ですからある意味、一定の期間に於いて多く無ければこちらのトップ20位内には登場しません。
それでは、ご覧ください。
What Countries Are Most Responsible For Global Warming?
地球温暖化の被害動物としてホッキャクグマ(白熊)がまず最初に話題に上る事がおおいですが、こちらでも最後にやせ細ったホッキョクグマの映像がアップされています。
何故にホッキョクグマが絶滅の危機に瀕しているのかご存知ですか。温暖化に関係するとは思っていてもその内容を知らなければ始まりません。
ここで取り上げられているホッキョクグマは、殆どがカナダのハドソン湾周辺に生息するものです。ホッキョクグマは泳ぐのが大変上手ですが、上手いと言っても主食のアザラシや魚に叶うべきもありません。雑食獣であるクマの中で最も肉食性が強い種であるのがこのホッキョクグマなのです。超寒冷地に生息していますから高カロリーを得ようとすれば自然と肉になるのです。苔などをいくら食べても腹の足しにもなりません。極北に生息しますから脂肪を蓄え冬を乗り切る為には個体が自然と大きくなるのです。水中で鮭などの魚類を追いかけて獲る事もかないませんし、アザラシと競って捕獲するのもままなりません。ハドソン湾や北極海が結氷してその所に生息している哺乳類であるアザラシ等を捕食して秋から春までを乗り切っているのです。でも、近年の温暖化でハドソン湾などの全面結氷が遅くなって来ています。例年であれば秋には結氷する所が結氷しません。ハドソン湾などが水面ではアザラシなどを追いかけても捕らえる事はできません。と、言う事は高カロリーの餌を捕食できないのです。結氷すれば哺乳類であるアザラシは酸素を求めて氷の上に出て息継ぎをしなければなりません。そのいくつもある息継ぎと氷上に出る穴の前で何時間も待つのです。そしてアザラシなどを捕獲する事が出来、命を継いでいくのです。緩やかな気候変動なら、餌をとる習性も時代と共に変化していきますが、あまりにも早い変化にはついて行けずに、絶滅の恐れが生じているのです。餌を与える事は良い事ではありませんが、カリブーなどが居る地にエサで誘導するのも絶滅を防ぐ手段の一つかもしれないと思う次第です。