自分史 物怖じしない国際人を育てるヒント集

近現代史に触れつつ自分の生涯を追体験的に語ることによって環境、体験、教育がいかに一個人の自己形成に影響したか跡付ける。

東日本大震災/大津波/言い伝え

2011-03-18 | 体験>知識

かつてブログに海や川での体験を書いた。
生き残りたければ流れに逆らうな、と。
今回はTVでリアルタイムで観た漁船のサヴァイヴァル術を紹介しよう。
チャンネルは前回同様NHK?
固定カメラが気仙沼港を撮り続けていた。
穏やかな海面を2隻の漁船が滑るように出て行った。
岬の陰に消える直前に港に入って来るより大きな漁船とすれちがった。
岸壁を歩いている人もいた。
この人達は遭難するなと思ったところで記憶が消えた。
津波が来た所からの中継に画面が変わったのだろう。
津波に向かって行った漁船は無事だったに違いない。
その実際の消息は知らないがTVでそのようにして助かった漁師にインタヴィユーしているのを見た。
津波が来ると想ったら沖に逃げよ、という言い伝えに従って命拾いした、と答えていた。
言い伝えは、先人が体験から得た知恵の集積である。
学問的知見でも水深50m以上の沖合では波は感じられないことになっている。
そもそも津とは港のことだ。