神奈川県相模原市在住時には市の健康診断検査を受けたことなかった。けど21年秋に香川県三豊市に引っ越したら、市の健康課からあれこれ届くようになった。
私のかかりつけ医でも健康診断検査が受けれるので、6月28日に受診した。診断結果は後日届いたものの、かかりつけ医で70日に一度の血液検査と尿検査と数値的にも代わり映えなく安心していたのですが。10月のある日、紅色の封書が健康課より届きた。
不吉な赤。ヒヤヒヤもので開けてみると、保健指導相談のお誘いだった。
曰く「先に実施いたしました健診の結果、腎臓病の検査(血液及び尿検査)に軽度の慢性腎臓病を疑う初見が見られました。初期の段階は自覚症状がないので、腎臓機能の低下を防ぐために、案内の保健指導を受けてください」とのこと。
マジか〜。
ちなみに、ご丁寧にも今年度のあなたの慢性腎臓病ステージは、G3aです。
G3aステージとは、【血圧上昇、夜間頻尿などが出る場合もあるが、自覚症状のない場合が多い】です。
では、そもそも慢性腎臓病(CKD)とは何か?
慢性腎臓病(CKD)とは、読んで字のごとく「慢性的に経過・進行していく腎臓病全般」のことを言います。耳慣れない病名かもしれませんが、罹患者は増加傾向にあり、現在ではおよそ1330万人(成人の8人に1人)いると考えられ、新たな国民病とも呼ばれています。
腎臓は、体を正常な状態に保つ重要な臓器。その働きや慢性腎臓病の怖さ、予防・完全策まで、ぜひこの機会に知っておいてください。(CKDのパンフレットより)
補足すると、腎臓は尿を作る大事な臓器ですが、腎臓がダメージを受けた状態が慢性心臓病(CKD)です。尿に異常がある&腎機能(eGFR)が私の場合60未満。いずれか、または両方が3ヶ月異常続く状態を慢性腎臓病と判断する。(出典:CKD診断ガイド2012)
むずかしい言葉や数値については後述します。
ところで、腎臓は体の中でどういう働きをする臓器か?知ってますか。
主な働きは、塩分・老廃物の排出、血圧の調節、血液の生成促進、水分量やイオンバランスの調節、骨の強化です。
ちなみに、私が保健指導を受けてみようと思ったのは、夜おしっこの回数が増える&2008年5月末に発症した脳梗塞で、日々大量の薬を服用してる。という自覚があるからです。ただし、日々服薬してるお薬の中に、今年トライディアンス配合錠APという、インスリンの分泌を促す薬と、血液中の余分な糖分を尿から排泄する薬の両方の効果があるお薬を飲んでまして、日々水分を多めに取るように注意されてるお薬でもあってですね。慢性腎臓病のせいで夜間頻尿気味なのか?トライディアンスのせいで尿量が増えてるのか?分からない。
とりあえず、健康指導を申し込んだら、私の相談は実施日が11月25日の午後3時から1時間でした。個別指導です。凹む〜。
さて、健康診断書の慢性腎臓病の判断はどこでされたのか?について書いておきます。これを知っておくと、ブログの閲覧者さんも自分の健康診断書を見て「もしかしたら私も慢性腎臓病なのでは?」と気付けるからです。
慢性腎臓病ステージは、eGFR値で判断します。
そんなの私の健康診断書に項目がない!?と思われた場合、血清クレアチニン値なら掲載されているはず。
eGFR値(推定糸球体濾過量)は、血清クレアチニン値・年齢・性別から計算した、その人の腎臓が老廃物を排泄するおおよその能力(腎機能)のことです。
年齢・性別により変わるので、確かにこの数値を下回ると該当というのをここで書けませんが、私の場合60歳・女性で血清クレアチニン値が0.76の場合、eGFR値が59、8と算出されました。
60が目安で、60を切るとステージが悪い方に変わる。数値が高い方が安全という、健康報告書では珍しい基準値です、大概高い方が危険ですからね。
ちなみに、私の場合去年の健康検査報告書では63、7でした。これはG2(60~89)というステージです。G2ステージならば、自覚症状はほとんどなし。タンパク尿が持続している状態だそうです。
ともかくですね。慢性腎臓病も早期発見が肝心な訳ですね。
では、どうすれば慢性腎臓病にならないのか?といえば、いわゆる生活習慣病と同じ。
食生活の改善・禁煙・飲酒は適量・運動不足の解消・規則正しい生活です。
簡単なようで難しい。私の場合、夜ご飯を食べた5分後には寝てるのがダメダメです。
恐ろしいことに、慢性腎臓病(CKD)が進行すると、末期腎不全(人工透析)・心血管疾患(狭心症・心筋梗塞)・脳血管疾患(脳梗塞・脳出血)などを発症するから、そこまで数値が悪くならないようにせねばならんのです。
もう少し、こう具体的に素人でも出来る腎臓を労るポイントが知りたい!と思いますよね?
腎臓を労るポイント
1)必要な薬以外は飲まない・使わない。
持病により医者に処方されてるお薬を除き、自分判断で健康にいいからとサプリを飲んではいけません。なんかさYouTubeやテレビ通販でしょっちゅう肌にいいだのアンチエイジングだの髪にいいだの筋肉にいいだのという商品紹介CMが溢れてますが、あれは買ってもらうためにいいことしか宣伝しません。大概デメリットもあるので熟考して使うのがいい。私の場合、普段から大量のお薬を服用してる上に、1月末から5月初めまで花粉症の薬も加わるのでそれだけでほぼサプリを飲んだり、育毛シャンプー的なものは使えない。結果、さらに腎機能を悪化したら困るので。
2)肥満の解消(BMI25未満)
体重が増えると血液量が増える。→腎臓の血管に負担をかける。
3)厳格な血圧管理(130・80mmHg以下)
高血圧は腎臓の血管に負担をかけます。
4)厳格な血糖管理(HbA1c値・6、9%未満)
糖尿病が悪くなると、腎臓を痛めます。
5)脂質管理(LDLコレステロール値 120mg/dl未満)
LDLコレステロールは動脈硬化をすすめ、動脈効果は腎臓にも影響します。
6)減塩に努める(1日の摂取量が3g以上6g未満)
塩分の取りすぎは、高血圧を介して、もしくは直接腎臓を痛めます。
7)禁煙・アルコールの適性摂取に努める(純アルコール量は1日に20グラムまで)
多量飲酒は血圧を上げます。ビールなら500ml 日本酒なら1合弱程度。
8)排尿を我慢しない
排尿を我慢すると、●膀胱に尿がパンパンに溜まる→腎臓に尿が逆流する→腎内の圧が上昇して傷つく。
●膀胱に細菌が溜まる→尿中の細菌が腎臓に逆流する→腎臓で炎症を起こす。
9)適切な水分摂取に努める。
サウナ・発熱・多量の発汗・下痢・嘔吐などには特に水分摂取に心がける。
10)ウォーキング程度の適度な運動をする。
30分以上の激しい運動(中程度以上の運動)を避ける。運動時には適切な水分補給をする。
11)風邪をひかない(体を清潔にする)
●風邪をひく(細菌・ウイルス感染)→糸球体で細菌・ウイルスの免疫反応→糸球体が傷つく。
●慢性腎不全の方は、免疫力が低下しており、感染が重症化する→予防接種(インフルエンザ・肺炎球菌ワクチン)を受ける。
加えて私の場合、多くの薬を常に服用してるので、そもそも市販の風邪薬は飲めません。飲むと倒れます。一度朝風邪薬を服用して外出したら、目の前が暗くなり座り込んでたら救急車を呼ばれそうになった。私が風邪を引いて飲めるのは、初期なら葛根湯。3日経っても効果がなければ、小青竜湯程度。ダメダメです。
12)早寝早起き・十分な睡眠・休養をとる
13)ストレスを溜めない。
ストレス。昨今は義母ですね。アレを持って来いが始まると大変なのだ。アレとは何?から始めてまるで探偵か刑事のような作業になる。ほぼ毎回。怖い。
やれることいっぱいあるなあ。出来ることからやろう。