2月のある日、回覧板が回ってきた。
『うどん講座開催のお知らせ』
日時:2月26日9時ー12時
持ち物:エプロン・三角巾・マスク
募集人員:8名
主催:シルバー人材センター
主催がシルバー人材センターなのは気になるが、即、参加申し込みです。
当日、8時40分到着。てっきり1番乗りだと思ったのに、2番だった。1番は年配のシャキッとした男性だった。
徐々に参加者が集まってくる。けど、人数が多い。最後の3名のグループが到着して、主催者の挨拶。
Kさん「8名の募集でしたが、この場に12名の参加者がいます。大人気で募集人員を増やしましたが、さらに申し込みがありまして、お断りしました」とのことだ。
ここは香川県の西讃地方です。讃岐うどんのご当地なので、うどん作り方教室が無料で受けれるならば、そりゃあ申し込みする人は多いと思う。いくら平日の午前開催であっても申し込む人は申し込むでしょ?
時間配分:
練り(または手揉み)・足踏み9:00-9:45
寝かし:9:45-10:45
延ばし・麺切り10:45-11:15
ゆで・試食11:15-12:00 ホワイトボードを書き写す。
ちなみに、うどん作りの先生は、麺打ち同好会の男性4名です。
参加者を4つのチームに分けて。
ではうどん作り開始。
1)材料の配分
小麦粉・塩・水の配合割合(6人分)
季節 小麦粉 食塩 水 単位:グラム
春・秋 500 20 240-250
夏 500 25 220-230
冬 500 15 240-250 *気温や小麦粉により水の量が少々変わる。
2)練り(または手揉み)
●食塩を水によく溶かす。塩水を2.3回に分けて小麦粉に加え、加えるたびに、両手を立ててかき混ぜる。(塩水は一気に入れない。柔らかさを確認しながらすること)
●よくかき混ぜ、小麦粉がそぼろ状になったら、ボールのように丸くダンゴにまとめる。(丸くまとめた時の表面は、スベスベにする)
3)足踏み
●丸いダンゴを、ビニール袋に入れる。
●足の踵で50−100回満遍なく踏む。(中央が高くなりがちなので注意。踏みながら自分が回るとうまくいく)生地が平たくなったらもう一度丸いダンゴにして踏む。50回踏んで平たくなった生地を丸めて6回踏むことを続ける。(目安。今回は1チーム3人なので、一人当たり2回づつ踏んだ)生地がきめ細かくなるまで繰り返して完成。
4)寝かし(熟成)
●足踏みが終われば、そのままビニール袋の中で、室内に置いて寝かす。
●寝かしの時間は、春・秋:1〜2時間、夏:30分〜60分。冬:2〜3時間が基準。けど今回は1時間だけ。
寝かしの時間が1時間あるので、この時間を使って麺打ち同好会の先生の蕎麦打ちパフォーマンスがありました。私が見学したのは蕎麦粉:うどん粉=1:1の香川で田舎そばと呼ばれるもの。他の場所では別種の蕎麦打ち実演も。
そして余った時間で主催のシルバー人材センターさんよりお話が。
シルバー「三豊シルバー人材センターは公益法人です。60歳以上の高齢者の雇用の安定に関する法律に基づき設立されました。私どもの地区では現在460名の会員が所属してますが、減ってます。特に女性が不足してます。シルバー人材センターでは毎月第三木曜日の13時半より入会説明会を開催しています。開催場所は別紙配布します。ご検討をよろしくお願いします」
という、「まずはシルバー人材センターに興味を持って欲しい。それには!の第一弾がうどん教室開催だっ!」だったそう。
狙いは正しいけども。入会までたどり着くには先が長そうだ。
寝かし作業終了。続いて
5)生地延ばし
●寝かせた材料を、綿棒で約2センチの厚さに平にする。
●生地に打ち粉(片栗粉)を振りかける。(くっつき防止)
●生地の角から綿棒に巻き、両手のヒラで押しながら前方に転がす。
●生地を広げる。真ん中から四方に生地を伸ばす。対角に伸ばしていく。
●概ね正方形に伸ばし、仕上げに生地を綿棒に並行に巻いて手前から奥へ転がして薄く伸ばしていく。(仕上がりの硬さ厚さを手で触って確認させていただいた)
〜〜やらないとわからん。書いて説明するの難しい。これでも元の文章をわかりやすいように手を入れさせてもらってる。
6)線きり
●生地を麺棒に巻き、屏風のように折り畳む。(要領は帯を畳む感じでつづら折り)
●生地の端から約3ミリ幅に切る。(今回は麺切り機械を使用。麺の太さは、麺切り機械の包丁の上下の高さに比例するので、一チーム3人で切ると、人により太さは様々になった)
●切った麺は中央部を束ねて持ち、軽く片栗粉をかけてから打ち台に叩きつける。(おそらく麺同士がくっつくのを防止で1本1本をばらけさせる為)
7)ゆで
実は、ここまで3人一チームで4班に別れてうどん作りをしたのですが、ゆでる時に四チーム分全部をまとめて茹でました。
●なるべく大きい鍋を使い、たっぷりの沸騰した湯にうどんの麺をバラまくように入れる。
●入れた麺がくっつかないように、棒で軽くかき混ぜる。
●湯の温度が下がるから、素早く再沸騰させ、うどんを浮き上がらせる。
●茹でる湯の温度は98度が最適。
●ゆで時間は大体12−13分。(麺打ち同好会の先生がつきっきりでゆがいてくれました)
8)水洗い
●ゆで終えたうどんはざるに移し、できる限り冷たい水で水洗いする。
●手で揉みながら、うどんの表面のぬるぬるを取り除く。(水洗いも大きな作業場が1箇所しかないので、先生がしてくれました
●水洗いできたら、うどんの玉を取りざるに打ち上げる。(今回は試食するので、一人分のうどんをうどん鉢に入れていく)
ここから参加者がゆで終わりの麺に用意した汁を入れてうわ盛り(青ネギ・生姜・紅いた)を入れて食べる人と、ゆで終わり水洗いした麺をもう一度熱湯に潜らせて温め直してから食べる人に分かれる。
讃岐人は「あつあつの人〜ひやあつの人〜」という讃岐うどん独特の注文方法で即理解&即実行であっという間に出来上がったうどんを、隣の部屋に並べたテーブルに移動。では実食!ずるり。
感動の旨さです。出来上がり即食べるとこんなに美味しいのだ。心から美味しくいただきました。
最後に、主催のシルバー人材センターのKさんより「次回は人気の寄せ植えやドローンや多肉コンテナ作りなど考えてます」と。ワクワクする計画の発表がありまして終了です。
面白かった!ちなみに念の為持参したタオルが活躍した。最初の手洗いや、2)の練りで手に練った小麦粉が着いてしまったので、タオルは必要でした。