国立代々木競技場は、第一、第二ともに使用してなかったので、内部を見ることは出来ませんでした。第二にあるという岡本太郎のレリーフはいつかそのうち~~。
NHkを過ぎ、到着したのは塩とたばこの博物館。

これが入り口。注意してないと、行き過ぎちゃいそうですね。
なぜにたばこと塩の博物館をチョイスしたのかと言うと、7月に観世能楽堂を訪れた際、今後の能の演目やパンフを置いてあるコーナーに「渋谷あ•ら•かるちゃー」という冊子が置いてあったんですね。この冊子を持参すると、団体客料金で入館出来るとあったので、寄ってみました!でも元々入館料は大人100円なんですよ。ええ、渋谷の博物館でこの値段。…どこが運営費出してるんだろうなあ?…省庁な気がする。税金な気が…。
入館したのが13時19分。
まずはエレベーターで4階で開催中の企画展「高野潤写真展ーインカとアンデス原産植物9/10-10/23」
なんかね、今年はアメリカ人のハイラム•ビンガムがマチュピチュを発見してから100年目の年にあたるんですって。んで、インカ、アンデス原産のじゃがいもやとうもろこしの原種写真が様々展示してありました。もちろん、インカ帝国の建物もありましたが、じゃがいもってこんなに種類があったのか!色も様々で面白かったです。
4階から3階に移動すると、塩の博物館でした。
私の田舎は四国の香川県でして、かつては瀬戸内海に面する干潟には、塩田が沢山ありました。幼い頃、竹の枝を組んで見上げるような棚がいくつも連なっていた光景を見たのを覚えています。今では姿を消してしまいましたが、いく棟にも連なる塩田の中を車が進んで行く光景は、幼い脳裏に焼き付いたらしく、未だに思い出せます。が、あの頃、あれからどうやって塩を生産していたのか、今一つわからなかったんですが、今回ここを訪れて謎が解明されました。
続いて2階に降りますと、たばこの博物館が登場します。
トップ画像は江戸時代のたばこを作ってる様子を再現したものです。右手から乾燥させたたばこの葉を子供が持ってきて、母がたばこの葉についてるゴミを取り除いて揃え、左で父がたばこの葉を刻んでるところです。
かつてはたばこは今のように紙巻きたばこで飲んでたのではなく、きざんたたばこの葉をキセルに詰めて飲んでいたのですね。
ち~な~み~に~。
たばこが日本に伝わったのは、南蛮貿易の時代。鉄砲•火薬•更紗•ビロード•カボチャ•トウモロコシ•ジャガイモ•せっけん•めがね•ガラス•ボタン•カルタ•時計•キリスト教なんかと同じルートで日本に入って来たんですって!
この博物館では展示してなかったけど、たばこに税金を掛け始めたのって、確か時の政府が日露戦争にかかった莫大な戦費を捻出出来なくて、そんでたばこに税を掛け始めたのが事の起こりじゃなかったっけ?
今時、タバコ税タバコ税って連日ニュースでやってるけど、そもそもたばこに税を掛け始めたのはいつか?とか、日本のタバコ税は世界の国々の中でどれ位の掛け率なのか?とか、少しは違った切り口でニュース解説してもいいのにな…。

なんか昨今、たばこが高くなったので、タバコの販売数が減ってるんだって。だから、街中から、タバコ屋さんが姿を消しつつあるんだって。
そういや~、以前イギリスを旅した時、タバコの自動販売機を1回しか見なかったんだよね。あれはビジネスホテルのレセプションに置いてあったんだった。自動販売機なんだけど、タバコの種類が1種類しかなくて、しかも1個3、5ポンドとかしていたんだった。あの時、1ポンド=約220円ほどだったので、タバコ1個が770円とかだったという…。イギリスのタバコ税ってどんだけの割合だったのか?
たばこと塩の博物館の2階は、世界の紙巻きタバコのパッケージ展示の数々。う~ん、なんかしょぼい。つーか、もっといろんなパッケージがあるハズ。私のコレクションの中にエジプトのツタンカーメンのタバコのパッケージとかあるんだけど。もっと見せ方工夫しろよっ!と突っ込みつつ1階に降りてゆきますと、アンケートやってました。さっきツッコミ入れてた事柄が多かったので、さくさく答えたら、お礼として、しおとタバコの博物館の入場券とかメモ帳をいただいちゃいました。次にダンナと能を見に来る機会に立ち寄ろうかなあ~。
思いがけずたばこと塩の博物館に1時間も長居してしまい、急いで能楽堂へ向かいます。

あれ?ここって渋谷公会堂だったよね?いつの間に渋谷C.C.Lemonホールに改名したんじゃ!?よくあるネーミングライズって奴なんだろうか?
んんっ!!

2、26事件慰霊碑?なぜにこんな所に…。
二•二六事件といえば、高橋是清が暗殺された1936年(昭和11)に起きた日本帝国陸軍の将校によるクーデターのこと。
NHKのドラマ「坂の上の雲」に登場する西田敏行演じる高橋是清、当時の大蔵大臣が、青山の自宅で暗殺されたんですよ~。
今年の3月初旬に高橋是清の自宅跡
高橋是清翁記念公園(2011年4月4日)の記事や4月初旬に武蔵小金井の江戸東京たてもの園に移築された高橋是清の屋敷を見学。
高橋是清邸(2011年5月19日)の記事まさに事件の起きた2階の書斎も見て来たのです。
この事件はクーデターだからして、襲撃に合い死亡した被害者の高橋是清だけでなく、クーデターを起こした関係者も大量に処罰されたなかなかに大きな事件です。
だから、二、二六事件の慰霊碑がなぜにここにあるのか?すんごい不思議。
wikiで検索かけてみる。
うをっ!ここって、かつて旧東京陸軍刑務所があった敷地跡なんじゃん!
つ~ま~り~。二、二六事件の首謀者や民間人はここで処刑されてたんですね。
し…知らなかった~。そういや、代々木公園って今じゃ東京オリンピックゆかりの地としてのイメージが強いですが、その前ってアメリカの占領軍の様々な施設があった場所だし、更に前には代々木練兵所があったんでした~。や~、土地に歴史ありだなあ…。
あ~、驚いた!ってなことで渋谷区松濤にある観世能楽堂に到着。既に入場列が出来ていました。
…うっかり、疲れてしまい、うっかりやっぱり能楽が始まって、最初の方でうつらうつらしちゃました!能楽を見る時は、疲れて行ってはいけません!ま。この日の目的は「天鼓」だったので、最初に寝てても問題はなかったんだけどね。