こちらは今週、11月22日の紅葉散歩です。ええ、その予定だったんですが、随分フライングで紅葉狩りしちゃいました!色づき具合の参考にして下さい。
まずはトップ画像は例年なら既に境内が真っ赤に染まってる豪徳寺です。
この日の友人との待ち合わせは小田急線の豪徳寺駅。
でも紅葉は始まったばかりで、適当に写したトップ画像だけ~。ちっ!まさかここまで全然色づいてないとは思わなかったぜ~。ちなみに、豪徳寺の紅葉が最盛期になりますとこうなります。
豪徳寺紅葉散歩(2009年12月6日)の記事。この記事の中で2008年の紅葉情報もリンクしてありますので、ぜひ閲覧して真っ赤に燃え上がる境内を堪能して下さい。
でも今日は紅葉散歩とは名ばかりの、歴史散歩にスライドか?
ってな具合で、友人に豪徳寺の見所を説明しつつ散策。ここのおすすめは彦根藩の井伊家の墓所です。桜田門外の変で命を落とした有名な井伊直弼のお墓もここにある。井伊家2代藩主から13代だっけ?明治に没した殿のお墓まである。
ってなことでサクサク次へ。
道々、国士舘大学の正門前の銀杏を見上げる。イチョウはぼちぼち色づきが進んでます。
到着したのは吉田松陰を祀っている松陰神社。
こちらは松陰先生のそばに葬って欲しいと遺言した桂太郎のお墓。桂太郎といえば、NHKのドラマ「坂の上の雲」では日露戦争当時の内閣総理大臣だったような…。松蔭先生の松下村塾は、2年半ほどしかなかったので、幼かった桂太郎は学んでないんじゃないかと思うんだけど…。松下村塾で学んだビックネームは伊藤博文と高杉晋作でしたよね?これまた司馬遼太郎原作のNHKのドラマで見たんだけど~。松陰先生を演じてたのは松たか子のお兄さん!
んでもって記憶が確かならば、松蔭先生と桂太郎って親戚関係だったようなそうでなかったような…。(や。調べずに記事をリアルタイムで書いてるんで、間違ってるかもしれんが)
ここは境内も見所はたくさんあるので、歴史好きにはおすすめの神社です。特に明治時代が好きな人は必見やもしれん。
ここで歴史をひもとくと、確か吉田松陰って、安政の大獄で江戸で牢死してるんだよね。んでもって安政の大獄をやったのって、時の老中井伊直弼だったよね。…既に大老になってたっけ?や。そんなこたぁどうでもいい。ポイントはこれだ。まさか現在お互いが近所で眠ってるなんて。これも歴史のいたずらか?
そして世田谷線の松陰神社前から終点三軒茶屋駅へ移動。
ついでに駅のすぐそばにある江戸五色不動の一つ、目青不動の銀杏を確かめに。
どっちにしろまだ早い…。
すぐさま東急に飛び乗って、池上駅へ移動。
実はこっそりここの松濤園が本日のメインに据えてたのですが…。この分では紅葉してないだろうなあ~。
でも!ここで大事な注意事項が一つ。
池上本門寺のお庭松濤園は基本非公開なのです。見たいならば、境内を回りスタンプを5つ集めないなりません!
や~、良かったぜ~。以前はクイズを10問正解しないと入れなかったからね。スタンプ集めのオリエンテーションなんか軽い軽い。
うっかり、本門寺のスタンプ集めの罠にかかってしまいました~。
スタンプ台は、「池上本門寺を散策してみませんか?」というB4サイズのチラシなんだけど、これには本門寺の見所マップが書かれてまして、ついついうっかり、歴史の人物のお墓巡りを始めちゃったんですよ。
ちなみに、こちらは幕末の3大人斬りとして名高い熊本藩の河上彦斎(げんさい)のお墓(後ろの。前のは後に信奉者が建てたそうで)。
ここで問題です。「河上彦斎が切った有名人は誰?」
あ!それ知ってる~。でも名前が出てこないっ!アレだ。京都で、馬に乗ってる所を後ろから切られて、それが原因でお家断絶になってしまっった~~。「JIN」のっ!あれ、篠原涼子のダンナさんの劇団四季にいた市~なんとか~親さんが演じていた人っ!!
と、私はうっかりのたうちまわってしまいました。
「待ってられないんで、答えは佐久間象山です」
「そ!それだ~っ!!」
近頃すっかり名前が出てこなくなった私。でもそんな高度なお墓を広大な本門寺の墓地から私が発見出来るハズはなく、たまたま境内を散歩中だったご近所の歴史に詳しくて説明好きなご隠居さんに遭遇し、幸運にもあれこれ所在を教えて下さるだけでなく埋葬された人物の説明とか墓の形、家紋にまで詳しくレクチャー受けました。設問もご隠居さん。答えもご隠居さん。
本門寺の墓地には熊本藩の細川家のお墓もいくつかあるんですが、細川家の家紋は九翟紋なんですよ。ご隠居さんいわく「テレビ見てたら九翟紋が出て来て、なんでだろう?」と思って見ていたら、細川ガラシャがつけてた。なるほどとスッキリした」ですって!へえ~へえ~へえ~!!!ドラマは奥深い。でもそこまでこだわってるNHKも凄い、気づく歴史好きも凄い。などと。
もう、私は楽しくて楽しくて時を忘れてしまいました。紅葉散歩の記事でおさまるハズないんで、これは後日連載します。だって、1時間以上ご隠居さんの名調子でレクチャーしてもらったんだもん。も。浮かれてますよ。ええ、帰宅する頃に万歩計見てびっくりする程歩いてましたよ。2万歩超えでしたよ。
そんなこんなでスタンプを集めてようやく入れた松濤園です。
案の定早すぎました。
松濤園は、作庭の名手として有名な小堀遠州のお庭です。お庭だけでも楽しいのですがこちらは歴史の舞台でもあるんです。しかもまさに歴史の上での大事件の場所。西郷隆盛と勝海舟の江戸城開城の会議の舞台でもあるんです。
あれ?それって確か、品川の薩摩藩邸が舞台だったんじゃないの~?と思われた方います?実はあれは第2回。その前に池上本門寺で会談の場を持っていたのです。時はまさに幕末。池上本門寺にはこれからまさに江戸で決戦をと逸る官軍の本陣が置かれていました。率いるのは西郷隆盛。そこへ勝海舟が乗り込むんです。
残念ながら会見があった庵は既に現存していません。が、勝と西郷が会談の時に望んだ庭は今も当時のままあるのです。
とかなんとか、紅葉が全然だった庭で、紅葉から歴史に友人の目を逸らしてみる。
心の目で見れば、やがて美しく紅葉する庭が見えるハズ。
つーか、このお庭は紅葉散歩の穴場だと思います。入園するのにスタンプ集めをしなきゃならないんで、人も少なくておすすめです。だってこの時、松濤園にいたの私たち2人だけだったのね。つまり小堀遠州の庭を貸し切りですよ!マジでぇ~~~っ!?これでもう少し紅葉が進んでたら言う事なしだったんですが。これから近所で奇麗な所gw紅葉狩りにおでかけしたいと思う人におすすめの場所です。
ちなみに、ど~してもスタンプ集めをしたくない人は今限定の裏技があります。それはね、七五三の撮影をするなら入れちゃうんだよね~。本門寺の朗峰会館で七五三。適齢の孫を連れてけば入れます。
ちなみに、この後、日蓮上人入滅の場のある大坊本行寺に立寄り帰宅しました。
予定では、この後川崎大師と大師公園の中国庭園へ行くつもりだったんですが、うっかりご隠居さんの説明で時間を費やした私たちは池上本門寺に4時間以上滞在しちゃったんだよね~。そりゃ時間が足りなくて当たり前!
ってなことで紅葉情報の参考になったでしょうか?
え~、河上彦斎について、何げに思い出そうとした時に、「銀魂」が頭をよぎっていたんですけど、あれって鬼兵隊のギターとか持ってた人。なにげにどこがどう間違ってるかはわからんかったけど、とりあえずここでご隠居さんにアニメの「銀魂」の話をしてもジャンプの話をしてもまずいと思ったけど、これやっぱ彼がモデルだよね。ここにお墓あったんですよ。ファンの方、知ってました?
2013年11月30日追加記事:いつも私のブログをご覧いただきありがとうございます。
この記事の参照率が高いので、
2013年の豪徳寺紅葉散歩の記事も掲載してますので参照して下さい。
豪徳寺の紅葉全編2013(2013年11月30日)の記事 こちらは2013年11月27日の訪問です。