4月、義父の3回忌法要の折り、住職から「今年は弘法大師御誕生1250年の記念法要が各地であります」とのお話を聞く。
私の生家は真言宗ではなかったので、真言宗のあれこれは戸惑うことばかり。空海さんについてもう少し知りたいなあ〜。と思ったものです。
時は移り、ゴールデンウィークのある日の四国新聞に、空海展のチケットプレゼントが掲載されていたのです。
ほ、欲しいっ!
すぐに応募。抽選はゴールデンウィーク明けの月曜日でした。
抽選結果が気になりつつも、菜園作業に集中。去年失敗したさつまいもの芽を植え付けねばならない!去年はつるが2〜3割も枯れたので、今年こそ!と気合い入れて調べました。
そんな中、四国新聞社から封書が到着!
そう!チケット当選しちゃいました!うあ〜いっ!
ダンナを誘って計画を立てる。
運悪くというか、玉ねぎやそら豆やスナップえんどうがトラブって、いつ撤去するか?検討中ですし。スイカやカボチャや青梗菜を植えるタイミングも〜!とあたふたしてたら、5月も雨の多い天候となりまして。ならば、雨の日に展覧会へ行けばいいじゃない!ってなことで、5月19日に出かけてきました。
史上最強、空海展〜生誕1250年記念
開催期間:2023年4月22日ー5月21日
観覧料:一般1200円・高校生以下、65歳以上、障害手帳を持ってる人は無料。
場所:香川県立ミュージアム
車はミュージアムの地下駐車場に。(利用時間:9:00-22:00 使用料:25分ごとに100円)
長らく神奈川県在住だった私は、このミュージアムは初めての訪問です。駐車場からエレベーターで直接会場のある階に移動しちゃいました。
パンフレットの2・3面です。右上に「空海をテーマに かつてない規模の 国宝10件・重要文化財15件・地方指定文化財7件を含む全60件の作品を一挙公開」とあります。
空海は善通寺市の善通寺が生誕地。なので、地元のスーパースターでもありますので、香川県民は小学生の頃よりあれこれ習ってます。が、長いこと地元を離れ、神奈川県で暮らした私。その間、興味に任せ神社仏閣巡りに勤しみ。あれこれの展覧会や仏像を見物してから地元に戻って初めての展覧会だったのですが。何つーの?展覧会を観覧してる皆さんの知識がですね。詳しいの!身近なの!気安いの!空海さんと友達かよっ!とつっこみそうになっちゃったよ。一人や二人じゃなかったわ。かくいう私も「まあ、真魚ちゃん!」とか絵姿みて思っちゃったわ。善通寺さんの巨木を見物に行ったときに、真魚もこの楠に登ったり、まりつきしたのかしら?」などどドリームを見てしまうのがさぬき民です。
で。展覧会の展示物は前期・後期で入れ替えがあったので、全部を一度に見ることはできませんでした。うちの近所の本山寺さん所蔵の善女龍王像が見たかった〜!とか。今年、蝋梅見物に行った延命院さんの軸とか。あれっ!これうちの住職のご実家のお寺の所蔵品じゃないの!などと、展示物との距離が近かった!一番驚いたのは、空海さんが中国の唐に留学してた折に手に入れた王羲之筆の「急就章」です。王羲之筆というとこでひと驚き。これが住職のご実家になんであるの??確か、88ケ寺に入ってないよね??四国といえば、88ケ寺めぐりが有名ですが、番外のお寺も侮れんのです。去年の秋に出かけた大坊市のお寺も番外でしたし。
で、「急就章」は空海さんが帰国後、本物を嵯峨天皇に献上したそうです。デデデ、展示されているのは、空海さんが写したものらしい。王羲之も筆上手で有名ですが、空海さんも「弘法も筆の誤り」という格言があるほど筆上手。何を言ってるのでしょうか?どうも、将軍さんとか天皇さんが「急就章」をお手本に文字の練習をしてたらしい。覚えてるのは鳥の名前が並んでて。最初が鳳凰とかだった。動物の名前やらいっぱい書いてあった。お手本!今でいう教科書か!
あと心に残ったのは空海さんの像には定番がある!ということ。わかりにくいのですが、パンフレットの右上に弘法大師の坐像があります。像もお軸も複数が展示されていて、みんな同じポーズでした。右手に独こ杵(*独こ杵と書きましたが、五こ杵の間違いです。2023/6/4訂正)、左手に数珠。この形の椅子に座り。靴を手前に脱いである(パンフレットのものは椅子の中央に靴の収納場所があって、そこに靴が入ってる。向かって右奥に水差しっぽいのを置いてる)。時代が変わってもお決まりらしい。
(*6月3日に善通寺に参拝し、目瞬大師の軸を鑑賞。50年に一度しか見えない秘宝なのですが、同じポーズの絵ばかりなのは、どうも善通寺の秘宝の絵姿を真似て描いてるようです)
幼い空海、真魚ちゃんの絵姿も同じのが2つあった。蓮の花におかっぱ姿の真魚ちゃんが座り、手を合わすポーズです。私はあんまり、いや全く字の良し悪しがわからないので、自分が好きなように展覧会を鑑賞してしまいました。
さて。空海展は特別展でして、常設展も空海展のチケットで観覧できます。
早足で回ってみた。
こちら、白峯寺の十三重塔。中世コーナーでこれは撮影可。高さ約6メートルの花崗岩の石を積み上げてある。
奥の灯籠は、江戸講中灯籠と言って、現在も丸亀の港に立ってるもの。わかりやすくいうと、こんぴらさんまいりのお参りにくる人の航海の安全を願って作られたものらしい。参加者は約3500人。うち1400人の名前が灯籠に刻まれている。
問:何これ?
答え:昔の人の棺桶。今から1600年ほど前のもの。ハニワと同じ粘土で作られている。
急いで見て周り、部屋を出たところに模型が。
去年の夏に見物した高松のお城がミュージアムのそばにあります。
視線を上げてみた。
玉藻公園が広がっています。
さて、お腹がへった。ミュージアムにもレストランはあるのですが。当初私は空海展の後に県庁の見物に行くつもりで、そこのレストランで食べる予定でした。が、ダンナが運転に疲れたのでもう帰りたいという。ま、雨降りだしね。県庁はいつでも見学できるので、近場で食べられるところ探すことに。
ありました。当然のようにうどん屋です。どこにでもある。
ダンナが注文したやつ。
私が注文した肉うどんの小。確か合計で1100円だったと思う。
で、ミュージアムに戻り駐車料金を支払って帰りました。