2018.2.17訪問。小田原フラワーガーデンの西側に市の環境事業センターがある。建物沿いに南へ。突き当たりを山側へ。
またまた上り坂が登場。うんざり〜。でも目的の
総世寺さんは道の先にある。
ゆっくり坂を上がってると、庭先から声がかかる。「ハイキングコースですか?」「いえ、総世寺さんへ」
総世寺さんには神奈川名木百選の大木があるのです。
参道のイチョウの木も立派。でも大分スカスカしてますね。まあ2月ですから広葉樹は葉を落としてるのでスカスカに感じるのかも?
まずは参拝。
説明板発見:
総世寺
総世寺は、
阿育王山と号し、曹洞宗小田原三山の一つに数えられる寺です。
開山は室町時代中期の嘉吉元年(1441)。小田原城を築城した大森信濃守頼明の子安雙宗りょう禅師。開基は禅師の甥で小田原大森氏第4代の信濃守氏頼です。
この寺では、数多くの歴史的な事件が起こっている。その中でも明応2年(1493)相模の豪族三浦導寸義同が、義父時高と家督相続で争った時、この総世寺に一時身を隠した事件や、
天正18年(1590)の豊臣秀吉の小田原戦役の際、豊臣軍の司令官羽柴中納言秀次が陣を張った所として有名です。
このような長い歴史を持つ当寺には、数多くの文化財を所蔵している。この中で開山安雙禅師画像と、羽柴秀次寄進の鐘撞は、それぞれ小田原市の重要文化財に指定されている。
まさかここで「阿育王」の名前を目にするとはな。アシューカ王はインドで仏教を厚く信仰した王様です。インドの国旗に描かれたチャクラ(輪)はアショーカ王が全国に作ったライオンの柱のてっぺんについていた輪っかです。仏教のダルマ(法)を表します。世田谷の九品仏寺で阿育王の石塔を見た時にも感動しましたが、まさかの山号、なぜにこの名前を選択したのか言われを聞いてみたいもんですね。誰もいないので諦めましたが。
振り向く。
山門のそばにそびえる大木が目的のカヤの木です。
説明板発見:
神奈川名木百選 総世寺のカヤ
幹は真っ直ぐに高く伸び、根元が大きく四方に広がり堂々とそびえる美しい巨木である。
小田原市の天然記念物に指定されている。
樹高:23メートル 胸高周囲:5、3メートル 樹齢:約250年(推定)
カヤは、宮城県から屋久島の山地に生える常緑高木で、幹は直立し、よく分枝し、横枝は水平に出る。
樹高は35メートル、胸高周囲8メートル、樹齢約1000年に達する木もあると言われている」
見栄えのいい位置を木を回って探して撮影したのがこちら。
山門を入れてカヤの木の高さを想像できる感じで写してみた。
さてと?秀次の寄進した鐘はどこだ??見回したけど視界にはない。む〜ん?境内がさっぱりしてるので、お寺の寺宝的なあれこれはどこかにしまってるのかも?
諦めて撤収する。山門入り口のこの木は何かな?個性的だったので写してみた。
総世寺さんから東に伸びる道をひたすら直進すると大雄山線の五百羅漢駅と小田急線の足柄駅がある。迷う要素はない。しかし、駅までずっと下り坂が続くとは〜〜。靴の中で指先が痛い〜〜。
ハイキングコースです。道々に立て札が設置され、見るべきポイントが書いてあります。この道は尾根道でした。道の左右に斜面がある。で、尾根筋には古墳群があるのだ。
総世寺さんから一番近いのが久野古墳。道からみかん畑のあぜ道へ約50メートル進むと、古墳がある。
説明板発見:
久野15号古墳
久野古墳は、俗に「久野百塚」「久野九十九塚」などと呼ばれ、いずれも横穴式石室を持つ高塚式円墳で、県下でも有名な古墳である。戦後かなり破壊されたが、現存する物約数10基、これはいずれも古墳時代の後期に属するものである。
小田原市ではこれら古墳のうち。比較的保存状態の良いものの中から丘陵上の先端にある大円墳を1号とし、これより西へ順番に番号をつけ、この古墳が15号に当たるわけである。
この古墳は。昭和33年8月に、日本大学教授軽部慈恩博士を発掘担当者とし、日本だがく考古学界が久野遺跡調査会の協力を得て学術発掘した。
調査の結果「舟型古墳」の代表的骨格を残していることを確認したので、土地所有者のご厚意により永久保存することとし、ここに見られるように石室のみを復元して古墳の石組構造が見られるようにした」
道なりに下っていく。途中に幾つかの古墳を見物。確か4号墳は2段の円墳で、調査の後土を上盛りして石棺を保護してた。一番大きな1号墳は、道のそばにあった。撮影して紹介したいところだけども、最初の15号墳撮影後携帯の電源が落ちた。マジか〜
以後は画像はありません。
道沿いには庭木が並ぶ。多分これ、かつては造園屋が商売用に保養してる木々なんじゃなかな?現在は一般開放されてる公園みたいです。秋には素敵な紅葉を楽しめるんじゃないかな?道沿いから見える範囲だけでも大き目の木が多いようです。
1号墳のそばには、発掘調査時の画像がパネル展示してあって、道の左右に古墳時代の集落がたくさん。土器もたくさん。すごいわ〜。でも、尾根筋なんですよ。こんなに標高ある場所に集落を作ったのは何故かしら〜?
道の左右にみかん畑が続いていて、みかんの木の奥に丹沢山系が連なる。奥にあるのは大山かな?あ!松田山のハーブガーデン発見。うっすらピンク色も見える〜。眺めが抜群です。にしても延々との下り坂。道幅が狭くなったのは、斜度がきつくなったからな。そんなこんなが続きやがて広い道に出た。が、やはり下り坂。どこまで降るのか?
まさかの大雄山線の線路のそばまで下り坂が続いていた!こっちからハイキングコースを上がるのは初心者にはきついかも?急坂だと思った飯田岡駅からの道が楽に上がれる道だったとは!ええ。まさかの高速道路が視界の下にあるなんて!高速道路が足元にありやがるんですよ。もう疲れた〜〜!帰る〜〜。予定では、酒匂川を渡り、善勝寺さんの大銀杏を見に行く予定だったけども無理!諦めた!桜に季節にまた来よう。