あられの日記

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ツィターコンサート

2006年11月06日 08時47分45秒 | 雑記
11月3日(金・祝)午後5時半開演。新宿京王プラザホテルにて。
「河野安人ツィターコンサート」に行って来ました。
スペインの旅の時にご一緒した方が「当日、ペルーの旅に出かけていていけなくなったの」と、無駄になるチケットをいただいたのです。まさしく棚ぼた。
ところでツィターの音を聞いたことがありますか?ヨーロッパの古楽器なので、日本ではなじみのない音かもしれません。でもその音楽が「ツィターの音」と知らずに聞いている可能性大です。
例えば「大岡越前のテーマ」。あのもの悲しい旋律が、河野さんのツィターの音だったとは、今回初めて知りました。御本人いわく「30数年前にTBSの人に言われるままに奏でたものが、いまだに使われているとは」だそうです。今回のコンサートでは同じくツィター奏者である息子さんと共演されまして、アンコール曲に息子さんが浜辺の歌を奏でられて、「負けず嫌いのおやじでして…」と始まったのが「大岡越前」。プログラムに予定してなかった曲です。
なんか、もうけた気がしました。
コンサートは2部構成でして、プログラムには休憩後「おことば。ツィター奏者河野安人後援会会長 寛人親王殿下」とありました。私の座った席は前から5番目だったので、殿下がどちらにいらっしゃったかさっぱりわからなかったのですが、第一部は殿下の御台臨を賜っていたとのこと。
ううっ、皇室の方がいらっしゃるコンサートとはとんと知らず…。ボケらっと座ってた私。
「おことば」自体は寛人親王殿下、顎関節骨折につきありませんでした。ちょっと残念…。
ツィターという楽器は、片手で持てる位の大きさです。腕を前にならえをしてその約1.5倍くらいの大きさかな?河野さんはツィターのコレクターでもあります。御本人所有のもので70個くらい。引きこなしたものを含めると100個!と嬉しそうに自慢してました。
で、本日のプログラムの中に「水指しを持った乙女(ルネサンス舞曲集より」という曲がありました。聞くと中世ヨーロッパの音律です。わかりやすく言うと眠い感じ?(コラコラ)で。河野さんはこの曲を奏でる前にツィターを交換しました。「先日イタリアのポンペイ遺跡で見つかった壁画にチィターと形状が良く似たたて琴が描かれてまして、どうしても同じ形のものが欲しくなって、私、作ってしまいました」とにこにこ顔でおっしゃいまして。この「水指しを持った乙女」を奏でました。
ええ~~っ!楽器って楽器が変えるとここまで音が変るの?
もうおんなじツィターと思えない。目からウロコがポロポロ。
なんつーか、第一人者とか最高峰とか言われるバイオリニストがストラディバリウスを望む理由がわかった気がした。
曲にはその曲にふさわしい~~楽器ってあるんですね。
古楽器といっても近代の人が作曲すればその時代に即した曲になります。
演奏曲に「アンゼンバーン」という曲がありました。
これは直訳するとアイゼン=鉄。バーン=道。つまり「鉄道」です。列車が鉄道を走る様を現した技工にとむ曲です。その際、鉄道を走るのは蒸気機関車。なのでシュシュポッポがメインテーマ。なんつーか、とっても楽しい曲でした。今回一押し。「世界の車窓から」でBGMに使ってくれないかな~?
シャンデリアの下でコンサートを聴く機会はこれっきりかもしれません。でも楽しく優雅な時間でした。
コメント
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