あられの日記

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昔の新聞広告が面白い

2022年02月20日 12時15分46秒 | 雑記
田舎の一軒家に住んでます。去年の暮れ、古い物置の軒に穴が見つかり空がみえてた。建設会社の方に点検してもらったら、軒の奥の納屋も既にまっすく建ってないことが判明。義母は残したかったようですが、私は無理だと思う。ダンナも残したかったようですが、諦めろ。ってなことで、取り壊すこととなった。けど、取り壊すためには納屋にしまってるものを片付けねばならん。
お片付けミッションスタート。納屋は実は四区画に分かれてました。一つお風呂を焚き付けてた時代の火種入れ。ここは見るからにやばそうで私はノータッチで。一つは棚。誰のものかわからん下着やら昔々の道具やらが。これまた私はノータッチ。いや、流石に誰ぞの下着は燃えるゴミで処分処分。一つはかつては鶏小屋だったとダンナがいう物置。入り口が封印されてて、片付けにあたり開いてびっくりでしたよ。で。残る一部屋がもう大変。8畳間で一間の押入れと物入れがありました。八畳間には天井近くまで謎の箱が何本も積み上がってて。これを室内で義母が捨てる・捨てないと仕分けしたものを私が屋外で、燃えるゴミと燃えないゴミ。更に紙・金属・ゴム・衣類などと細かく分けていったのです。そんな中、タンスの引き出しに古い新聞が敷いてありまして。ちと目を通すと今ではあり得ないコピーやら、かつては憧れだった品などの新聞広告の数々を発見。燃えるゴミに出す前にたのしまねば!と取り置いてあったのです。
今日は、昔の新聞広告から、化粧品の広告を紹介します。
まずはトップ画像。特殊薬効クリーム黒龍(こくりう)
いわゆる日焼けクリームの広告ですが、新聞広告は昭和30年8月10日(水曜)の朝日新聞です。
昭和30年ということは?西暦1955年です。
ここで第二次世界大戦がいつ終了したか?思い出して欲しい。
答えは日本の終戦日と考えると、昭和20年(1945年)8月15日です。
つまりだね。トップ画像の日焼けクリームの新聞広告は戦後のちょうど10年後の新聞です。もう日焼けを心配する余裕があったのですよ。びっくり!人間ってたくましい。っか、女性はたくましい。新聞広告のモデルは、山本富士子さん(大映)とあります。
記事を書くに少し検索してみた。
山本富士子:日本のミス・コンテスト「ミス日本」初代王者。映画会社の争奪戦ののち、大映に入社。
コピーも商品を紹介するというより、ハッキリと美容効果がわかるので評判です!とあり「どうだ!凄いだろう!」と言わんばかりで面白い。
続いて「黒龍の薬効と栄養は、紫外線の直射によるシミ・そばかす・色黒を防ぎ色白のキメ細かい素肌をつくります
海に、山に、黒龍一つでさっぱりと美しい夏の化粧が出来ます」と書いてある。察するに、戦後10年で既に海や山へ遊びに。いや。バカンスかな?に出かけてて、日焼けクリームで日焼けケアをしてたのですね。
あ。最後に「小型150円で1ヶ月使えます」と書いてある。
昭和30年の150円って今いくらくらいの価値になるのだろう?
あ。右下に「公定書外医薬品」の文字を見つけた。これはいわゆる医薬部外品で化粧品扱いの品って意味だよね?

ちなみにこちらは先月1月19日投稿の洞爺丸沈没の新聞記事の中面です。
洞爺丸が沈没したのは昭和29年(1954年)の9月28日でした。上の記事は中国からの引き上げ船が舞鶴に到着したことを伝えるもの。何が言いたいか?といえば、日焼けクリームの新聞広告が掲載された新聞の一年前の記事ということです。な。私も改めて女性の美を追求する欲って凄いと思った。
ついでなので、洞爺丸沈没の記事のリンクを貼っておきますね。
次はこれ。
特殊アストリンゼント ピアスフローラ
お肌の質の違い、荒肌か脂肌かにより使う美容液が違うことを強調してますね。
ところでアストリンゼントという言葉は聞き覚えがあるなあ?検索検索
アストリンゼントとは、化粧料や植物物質含有などの分野において活用されるキーワード。
わからん。どうも引き締め効果のある化粧水ということらしい。
けどさ、脂性の人として、芦川いずみ・中村メイコ・安西愛子さんが。
そして、荒性の人として、岸惠子・北原三枝・牛山喜久子さんが紹介されてます。
今ならNGじゃないかな?
最後に「紫外線をヒフに入れない新色白剤サンスクリーンと、ツヤツヤと若返る真珠ホルモン配合」とある。
紫外線・サンスクリーン・ツヤツヤ・若返る・真珠ホルモンというパワーワードが新聞広告が掲載された昭和30年(1955年)と今、令和4年(2022年)と変わりないのも驚きです。
続きましては、昭和31年(1956年)8月12日の毎日新聞の新聞広告ゼリア美肌パックを紹介します。
モデルは淡島千景さん。検索してみた。
淡島千景:宝塚歌劇団出身。在籍時は娘役のスターとして活躍。松竹に入社。東宝の看板女優として活躍。
すごい方だった。晩年テレビドラマでお見かけする上品なお婆ちゃんのイメージしかないけれど。
この広告も美肌で。コンドロイチンの文字が見える。
「細胞を若返らせて、ヒフを美しくする美容素コンドロイチン」と。女性の悩みは今も昔もたいして違いがないのねえ。
「ゼリア乳状美肌クリーム 60cc 400円」だったそうだ。
女性のお肌の悩みがシミ・ソバカスで白い肌になることならば。
後は髪の毛だよねえ。上の新聞広告は昭和30年8月10日の朝日新聞より。
明日も昔の新聞広告を紹介。おもしろすぎる。
おまけ:昭和30年8月10日の記事より

これさ、1272万俵という数字が目に飛び込んできたから、てっきりお米かな?と思ったら、綿花の収穫予想だった。「俵」で書かれてもピンとこない。まだガロンとかマイルの方が馴染みがある。出来ればキログラムやキロメートルで統一してくれると理解し易いんだけどもさ。

すみません。この記事は一度投稿後、誤字訂正した時に「下書き保存」になってました。2月21日の朝気づき、改めて「公開する」で投稿し直しました。

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