昨晩から出勤時に掛けて、クリムゾンやELP、EL&パウエルを聴いてるが。
改めて「歌えるベーシストとして凄い有能な人だったんだなぁ」…と、
再認識しております。
※そしてコンポーザーとしても…
とにかく、クリムゾン1stの1曲目「21世紀の精神異常者」からして
凄まじい。
イコライジング掛かってるとはいえ、異様なパワーが歌唱から溢れてるし、
ベースプレイも強烈。
間奏部のベースラインもジャジーで音が舞うが如し。
CMや色んな番組テーマなどで使わえた事があるので、誰もが耳にした事が
あると思いますが、とにかく強烈なのです。
1st「クリムゾンキングの宮殿」は、名曲揃いゆえ、とうぜんグレッグの
パートも名唱・名演のオンパレード。
ソフトな「風に語りて」、ジェントリーで勇壮さも兼ね備えた「エピタフ」、
そして「クリムゾンキングの宮殿」…。
彼しか歌えない気品ある上手さに今更ながら感服です。
2nd「ポセイドンのめざめ」も素晴らしく。
表題作と「冷たい街の風景」で圧倒的な説得力を湛えたパワフルな歌い上げ
…圧巻です。
こちらも名唱です。
ELPになると、トリオですから歌って弾いてで活躍の幅が広がってます。
リズムセクションの手数も増え、メロディ楽器の役割さえ果たしている
印象を受けたものです。
ギターの弾き語りもアルバムやライブのワンポイントとして重要な位置を
担ったりしてます。
これは後に組んだエマーソン・レイク&パウエルでも同様で、コージーの
ヘビィなドラミングと絡んで疾走するグレッグのベースもパワフルです。
※「ワークス」以降、金属を仕込んだみたいなベース音を聞かせてるので
なおさら合ってたように感じたなぁ
ちなみにEL&パウエルのライヴで演奏された「火星」は、カウントダウン~
ロケット発射音のSEなど、TOMITAの影響を感じたモノです。
※今回エイドリアン・シャーウッドのダブ・バージョン体験後にEL&パウエル
版を聴き返して、そう感じたんですよね…
EL&パウエルも全員が故人になってしまった。天国で爆奏して下さいよ…。
故人といえば、先に亡くなったゲイリー・ムーアの名前も浮かびます。
ELP解散後、1981年レディングフェスティヴァルで共演した時は、大きな
話題になったもんです。
しかも、ヘッドライナーとして登場し、「21世紀の精神異常者」など
クリムゾンの曲も演奏したという事で、その時のザワつきは忘れられません。
※もっとも実際その音源聴いたら、けっこう無難というか、ゲイリーが
バッキングに徹したり、ゲイリー曲ではグレッグが主役を譲ったりで
あまり「化学反応」は感じられなかったんですがね…。
これは、その後のスタジオ・アルバムも同様だったんだけど…。
「ワクワクな気持ち」だけでも元を取った気がしたから、それでもイイですが。
実はグレッグさん、2013年にソロで来日しており、その時はさすがに下北沢の
ガーデンが満員になったそうです。
バンド帯同でもなくトークも長かったという事で、まぁ行かなくて正解だった
かなと思ったものですが、今となったら行っとけば良かったなぁ。
弾き語り系だけでも染みたろうから…。
亡くなった日がジョン・レノンと同じというのも、縁があるんですかね。
アップテンポ曲で声を枯らしてのシャウトとか、影響が明白だったもんな。
今年のクリスマスはグレッグ・レイクの「夢見るクリスマス」を、ひたすら
聴く事になりそうです。
ELPワークスVol.Ⅱに収録された佳曲。
実にハートウォーミングでロマンチック、良いのです。
キース・エマーソンの伴奏も美しいのです。
キースとグレグで天国で奏でているような楽曲。
今年は本当に天国で演るのですね(涙)。
コージーやゲイリーとは、別の曲で思いっ切りセッションして下さいね…。