今日はポレポレ東中野。
「沖縄スパイ戦史」です。
監督舞台挨拶回だか、時間は短い模様。
さて、見終わったが、かなりキましたね。
沖縄戦にまつわる少年ゲリラ兵、軍命による強制移住と
マラリア地獄、やがて始まるスパイ虐殺……
やはりヘヴィなドキュメンタリー映画だった。
終わった後、三上智恵監督の舞台挨拶あり。
とても5~6分では終わらず。
「 (沖縄の) 桜を見る回は人数も増えていた」との報告で終了。
衝撃だったのは沖縄で終わったゆえ「沖縄スパイ戦史」であった事。
本土決戦となっても同様の惨劇となる準備が行われていた事。
隣組を密告の温床とし、魔女のように吊す。憲兵がいなければ隣人同士で!
映像も戦死者の生々し過ぎる姿もあり、ショックは大きかった。
日本軍が護るのは国体。そのために民衆を切り捨てる。
沖縄が見捨てられた?いや本土でも民衆が「使われる」準備が進められていた。
そして「これも」今と地続きの話である…。
ゾッとした。外は雪が降っていた。
次の作品の上映が始まった。
三上智恵監督はロビーでサインを続けていた。
涙を流しながら三上監督に話し掛ける人もいた。
降雪による交通機関の乱れも予想された上映。
舞台挨拶では「片手で足りる人しか来ない事も覚悟したが、
50人を超えるお客さんがいらした」と感激を語っておいででした。
キネマ旬報2018年文化映画ベストテンで、堂々1位に
なったことも肯ける内容だった。
(ちなみに私が応援した「ニッポン国VS泉南石綿村」は2位)
現在「#沖縄スパイ戦史」はアンコール上映中。
ポレポレ東中野2月9日(土)〜3月1日(金)
*2/13(水)18:50の回上映後、大矢英代監督による舞台挨拶あり
大阪府シアターセブン2月9日(土)〜2月22日(金)
長野県上田映劇3月1日(金)〜3月15日(金)
沖縄県桜坂劇場3月16日(土)より公開
三上監督は「取材の結果幸せになった人はいないかも」と
後ろめたさを語る。
しかし、生き残った元少年ゲリラ兵が植るカンヒザクラの
遺族花見会は参加者が増えているという。
そこは短い時間ではとても話しきれないという事で…
後日談的な事がWeb「マガジン9」で紹介されているとの事。
読んでみようと思います。