バッド・カンパニーに関しては、やっぱり1stを挙げたい。
再編フリーも空中分解。全米制覇への念願つのるロジャースが、フリーからサイモン・カーク(d)、元モット・ザ・フープルのミック・ラルフス(g)、元キング・クリムゾンのボズ・バレル(b)と共に結成したのが「バッド・カンパニー」。
フリー時代の「マイブラザー・ジェイク(ジェイク、真っ当な道を歩みなよ)」「ウィッシング・ウェル(銃を下ろせよ、じゃないと自分を撃っちまうぜ)」などから始まった「ならず者コンセプト」を、まんまバンド名にした「バッド・カンパニー」。
タイトルチューンでは「オレは手に6つの銃を持って生まれた」と、ならず者宣言(同名の西部劇?映画あるが、ワタシャ未見)。
ベタなコンセプトな気もするが、ガタガタ言ってるオレがヤボ。
アルバムに先行して大ヒットしたバドカン最高の代表曲「ケイント・ゲット・イナッフ」のオープニングのシンプルさの前に語る言葉も無し。
オープニングっつ~か。
カウントからドラムのアタック。そして、ベースとギターとシンバルのユニゾン・・・それだけでKOです。
「ワン、ツー、あ・ワン・ツー・スリー」「ドガッ!」「ジャ~ン、ジャジャッジャ~ン♪」勢い一発、ノリ一発。
グラムやプログレが売れてる時代に、シンプルさ炸裂のロック・チューン。
プログレの複雑な展開に食傷気味な時、バドカン1STは効いた。
フリーの大半のアルバムとは違い、「作りこみ過ぎず」「練りすぎて鮮度を失う事を避け」、ライヴ感覚を生かした傑作が誕生した。
以下、収録曲。
【バッド・カンパニー】
1.キャント・ゲット・イナフ
2.ロック・ステディー
3.レディ・フォー・ラヴ
4.ドント・レット・ミー・ダウン
5.バッド・カンパニー
6.ザ・ウエイ・アイ・チューズ
7.ムーヴィン・オン
8.シーガル
2曲目の「ロック・ステディー」はギターの刻みが心地よいロックナンバー。
サビでロジャース先生が聴かせるシャウトも さすが。
3曲目は、しっとり聴かせる「レディ・フォー・ラヴ」。
元はモット・ザ・フープルの曲だが、ロジャース先生の抑制きかせた歌いっぷリは さすが。
4曲目の「ドント・レット・ミー・ダウン」は、既出感ありなメロディーがタマに傷だが。
スローテンポな曲を、女性コーラスを交えてムードで聴かせる構成が光る。
元クリムゾンのメル・コリンズのサックス・ソロも素晴らしく、続くギターソロへの見事な導入となっている。
5曲目は、タイトルソングとも言える「バッド・カンパニー」。
ピアノ弾き語りから、後半の盛り上がりで聴かせるロジャース先生の声は既に円熟の域にあり。
6曲目も、スローテンポの「ザ・ウエイ・アイ・チューズ」。
ここでもロジャース先生の見事な歌唱が聴けるが、メル・コリンズのサックスも光ってる。
この人のサックス・プレイが聴けるって意味でも、このアルバムは英国ロック・ファンにとって嬉しい1枚なのですよ。
7曲目は、街から街への生活を歌った「ムーヴィン・オン」。
テンポとノリの良いロックチューンで、これはミック・ラルフスの作曲。
実は、1stではラルフスの作曲能力も光っており。
ロジャースさん、代表作にしてるけど「ケイント・ゲット・イナッフ」だって実はラルフスさんの曲なんですな(笑)。
8曲目「シーガル」アコースティックのドラムレス・ソング。
表当時の邦題は、まんま「かもめ」だったような。
「カモメよ飛べ、いつか誰かがお前を撃ち落す日まで・・・」今回の「クイーン&」ツアーでも一部公演で演奏されている曲で。
90年代、確か2度目のソロ来日でも聞けたが、感無量でしたなぁ・・・。
――全曲、ロジャース先生の充実した歌唱が聴ける傑作。
ラルフスのギターの音色だってイイし、彼の作曲能力もロジャース先生とガップリ四つ状態。
サイモン・カークのドラムも、アタック音が前に出ていてOKだし。
ボズのベースの安定している(最初は、元クリムゾンのヴォーカリストだけに「ツイン・ヴォーカルで行くか?」なんて言われたが、ロジャース先生が相手では引くしかなくベースに専念)。
全員が個性的なプレイヤーであったフリーに較べ、「歌・曲を聴かせる」事に殉じたバドカン。
それゆえに鮮度が落ちるとキツイ部分もあったが、この1stの瑞々しさは不滅です。
東芝レコード時代、渋谷陽一氏が「ロックを聴くのは趣味趣向では無く病気みたいなもの、そんな『ロック病患者』にバドカンの音は堪らなく優しい」って解説あったが、あれこそライナーノーツ史上に残る名文だと思いました(毀誉褒貶ある人だし、ワタシ自身もウザく感じる部分もあるが、あの文は本当に染みましたわ・・・。
――以下、つづく
再編フリーも空中分解。全米制覇への念願つのるロジャースが、フリーからサイモン・カーク(d)、元モット・ザ・フープルのミック・ラルフス(g)、元キング・クリムゾンのボズ・バレル(b)と共に結成したのが「バッド・カンパニー」。
フリー時代の「マイブラザー・ジェイク(ジェイク、真っ当な道を歩みなよ)」「ウィッシング・ウェル(銃を下ろせよ、じゃないと自分を撃っちまうぜ)」などから始まった「ならず者コンセプト」を、まんまバンド名にした「バッド・カンパニー」。
タイトルチューンでは「オレは手に6つの銃を持って生まれた」と、ならず者宣言(同名の西部劇?映画あるが、ワタシャ未見)。
ベタなコンセプトな気もするが、ガタガタ言ってるオレがヤボ。
アルバムに先行して大ヒットしたバドカン最高の代表曲「ケイント・ゲット・イナッフ」のオープニングのシンプルさの前に語る言葉も無し。
オープニングっつ~か。
カウントからドラムのアタック。そして、ベースとギターとシンバルのユニゾン・・・それだけでKOです。
「ワン、ツー、あ・ワン・ツー・スリー」「ドガッ!」「ジャ~ン、ジャジャッジャ~ン♪」勢い一発、ノリ一発。
グラムやプログレが売れてる時代に、シンプルさ炸裂のロック・チューン。
プログレの複雑な展開に食傷気味な時、バドカン1STは効いた。
フリーの大半のアルバムとは違い、「作りこみ過ぎず」「練りすぎて鮮度を失う事を避け」、ライヴ感覚を生かした傑作が誕生した。
以下、収録曲。
【バッド・カンパニー】
1.キャント・ゲット・イナフ
2.ロック・ステディー
3.レディ・フォー・ラヴ
4.ドント・レット・ミー・ダウン
5.バッド・カンパニー
6.ザ・ウエイ・アイ・チューズ
7.ムーヴィン・オン
8.シーガル
2曲目の「ロック・ステディー」はギターの刻みが心地よいロックナンバー。
サビでロジャース先生が聴かせるシャウトも さすが。
3曲目は、しっとり聴かせる「レディ・フォー・ラヴ」。
元はモット・ザ・フープルの曲だが、ロジャース先生の抑制きかせた歌いっぷリは さすが。
4曲目の「ドント・レット・ミー・ダウン」は、既出感ありなメロディーがタマに傷だが。
スローテンポな曲を、女性コーラスを交えてムードで聴かせる構成が光る。
元クリムゾンのメル・コリンズのサックス・ソロも素晴らしく、続くギターソロへの見事な導入となっている。
5曲目は、タイトルソングとも言える「バッド・カンパニー」。
ピアノ弾き語りから、後半の盛り上がりで聴かせるロジャース先生の声は既に円熟の域にあり。
6曲目も、スローテンポの「ザ・ウエイ・アイ・チューズ」。
ここでもロジャース先生の見事な歌唱が聴けるが、メル・コリンズのサックスも光ってる。
この人のサックス・プレイが聴けるって意味でも、このアルバムは英国ロック・ファンにとって嬉しい1枚なのですよ。
7曲目は、街から街への生活を歌った「ムーヴィン・オン」。
テンポとノリの良いロックチューンで、これはミック・ラルフスの作曲。
実は、1stではラルフスの作曲能力も光っており。
ロジャースさん、代表作にしてるけど「ケイント・ゲット・イナッフ」だって実はラルフスさんの曲なんですな(笑)。
8曲目「シーガル」アコースティックのドラムレス・ソング。
表当時の邦題は、まんま「かもめ」だったような。
「カモメよ飛べ、いつか誰かがお前を撃ち落す日まで・・・」今回の「クイーン&」ツアーでも一部公演で演奏されている曲で。
90年代、確か2度目のソロ来日でも聞けたが、感無量でしたなぁ・・・。
――全曲、ロジャース先生の充実した歌唱が聴ける傑作。
ラルフスのギターの音色だってイイし、彼の作曲能力もロジャース先生とガップリ四つ状態。
サイモン・カークのドラムも、アタック音が前に出ていてOKだし。
ボズのベースの安定している(最初は、元クリムゾンのヴォーカリストだけに「ツイン・ヴォーカルで行くか?」なんて言われたが、ロジャース先生が相手では引くしかなくベースに専念)。
全員が個性的なプレイヤーであったフリーに較べ、「歌・曲を聴かせる」事に殉じたバドカン。
それゆえに鮮度が落ちるとキツイ部分もあったが、この1stの瑞々しさは不滅です。
東芝レコード時代、渋谷陽一氏が「ロックを聴くのは趣味趣向では無く病気みたいなもの、そんな『ロック病患者』にバドカンの音は堪らなく優しい」って解説あったが、あれこそライナーノーツ史上に残る名文だと思いました(毀誉褒貶ある人だし、ワタシ自身もウザく感じる部分もあるが、あの文は本当に染みましたわ・・・。
――以下、つづく
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