新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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「ナイロビの蜂」遅ればせながら

2007-09-13 17:43:41 | 芸術鑑賞
遅ればせながら「ナイロビの蜂」を観ました。

昨日借りたDVDとCDは、「ナイロビの蜂」と徳永英明の「VOCALIST3」です。
本来は、「ブラッドダイヤモンド」を借りるつもりでした。が、レビューなどを読むともう一つ。アフリカの問題に対してハリウッド風の解決法が描かれていると言われていたので、後回し。むしろ「ナイロビの蜂」の方が数段上との評でした。

私は以前から、「ルワンダ・ホテル」の流れから「ナイロビの蜂」は注目していたのですが、ヒロインのレイチェル・ワイズが好みでないと言うか、あまり魅力を感じていませんでした。それでどうもレンタルの気がおきませんでした。

さて内容は、パッケージで読んでいましたが、巨大薬品企業が新薬の人体実験をかねて、アフリカで貧困に苦しむ人たちに、薬を提供している。そして死亡する人たちは、その存在自体が闇に葬られてしまうその事実を発見した英国一等書記官の妻が、現地に調査に入るが奥地で殺害される。初めて妻の活動に気づいた夫が、彼女の足跡を追い始めるが、巨大企業に資金を提供している組織や、英国情報局などから、彼に圧力がかかる。彼は最後まで戦い続けられるか。

彼女の回想場面では、色調を変えたアフリカの場面が延々と写されます。企業幹部と英国情報部の連中がゴルフをしていますがそのフェンスの外は、地平線まで続くスラム街。企業の用兵として働く現地の男達。金をたかる警察。寄付を隠れ蓑にした期限切れの薬を、捨てることより寄付することによる節税対策をする薬品会社。

繁栄を続ける資本主義国を、貧しい国々は許さないでしょう。石油で代表される資源の数々を搾取しているのは誰か。

日本は、私達は、どうして行けばよいのか考えさせられる映画です。

徳永英明のCDは、1と2も改めて聞いてみたいと思っています。そのとき報告します。
コメント
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