新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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佐藤優氏講演会報告

2010-06-07 18:02:22 | 芸術鑑賞
昨日、ホテルオークラの文藝春秋特別講演「佐藤優・日本外交の再生に向けて」に行ってきました。公演案内を見て見繕って出かけておりますが、今回タイムリーな、特に申し込み後の首相交代時の講演は実にタイムリーでした。

四・五百名は入っていたでしょうか。約一時間半の講演は、面白かったです。鈴木宗男・小沢一郎・田中真紀子などなどの実話と言いますか、会話内容が臨場感ある話し振りでつぎつぎに紹介されていきます。

びっしりメモを取って来ましたが、登場人物の会話の語尾のニュアンスを正確に書けませんので省略します。鳩山さん辞任が数日前から一部では想定されていたとか、小沢さんが見限った瞬間とか、いろいろありました。
また彼が外務省官僚だった頃の、鈴木宗男さんとの関係、田中真紀子外務大臣と役所での遭遇の瞬間の話し。いまの佐藤優氏の髪型の理由とかも話が出ました。

又鳩山さんの専門分野から政治に対するスタンスと、小沢さんの政治心情の違いに関する解説を面白かったです。
さりながら、我々一般庶民とはまったくかけ離れた世界の情報分析と解説です。幾ら面白く解説されても、では日本は良くなるのかと言ったことにはなりません。講演の内容に一つ一つ笑い転げていてもいいのかという、さめた自分もいました。

沖縄の問題に対しては、外務省をはじめとする官僚の考え方と、沖縄の人たちの沖縄の歴史についての思いに付いての解説は、大変感じるところがありました。そこで紹介された「琉球処分」はぜひ読んでみたいと思っています。明治政府の琉球国に対する政策に関しては、ぜひ読んでおかなくてはと思いました。

最後の大変残念なことを。
通常講演の最後に質疑応答があります。私も過去に一度質問をしたことがあります。
今回、年配の女性が延々と3回の質問を続けたことです。特に最初の質問は、佐藤氏が飼っているネコが蔵書に小便をかけたことについて、雑誌の何頁の記事で知ったとか話し始めて佐藤氏の熱烈なファンであることをまるで自慢するかのようです。
その後の二つの質問も記憶にないほど大した質問ではありませんでした。おかげで、時間がなくなり質問タイムは終了でした。私の周辺でも2名手を挙げていましたが、不満げでした。司会の女性の不手際もありますが、それよりもその女性のマナーの悪さが酷かったです。最後の最後に不快感が増大してしまった講演でした。ザワザワとした風が流れました。

文藝春秋としてはみっともない、段取りです。指示を出していなかったのでしょうか。



日曜日の10時前の桜田通りです。静かでした。
コメント
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