新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
写真の無断使用はお断りします

美人林探訪記

2010-06-13 17:07:17 | 山の鳥
当日は、なるべく早く着きたいと東京を4時半に出発、9時半には新潟県十日町市の松代の美人林に到着しました。平日でしたから駐車場には車は4台でした。晴天で早速支度をして入林?しました。


正面ゲートから入ったところです。ぶなの林を中央を走る林道で、突き当たりで行き止まりです。奥行きはそれ程ありませんが左右にブナ林が広がっているのです。


右側のブナ林です。頭上の葉の間から盛んに鳥の声が聞こえます。気は急くのですが、林の中へはいる道を探してしばらく歩きました。


ようやく細い道を見つけブナ林に入りました。葉がしっかり茂っていて、鳥の声は聞こえるのですが、姿がまったく見えません。中はだんだん暗くなり、足下を見ると「ユウレイ茸」が生えています。


その道を行き止まりまで行った後、鳥を探してまた戻りました。ブナ林の中に木々が生えていない空き地があって葉もそれほど茂っておらず、明るいところがあったのでそこで鳥を待つことにしました。しばらくすると、頭上の枝を鳥たちが移動していきました。
鳥の通り道と判断し、注意深く待っていると、突然見通しの開いた枝に「アオゲラ」が来てとまりました。それでも数分でしょうか、すぐに移動していきました。


私の居る空き地の周囲の枝を「キビタキ」が囀りながら移動していきます。撮影する私に気が付くとどこかに飛んでいきますが、十五分もするとまた戻ってきて雌を探してているのでしょうか大きな声で鳴きながら飛び回っていました。

東京からぶらっと来て、初めての森で様子もわからず、ベストの撮影場所も知らずに歩き回ってもなかなかいい写真は撮れません。「アカゲラ」の白い羽に葉を通して黄緑色の光が差し、黄緑色に黒ぶちのまったく違う鳥に見えたりしました。黒い羽の模様でかろうじて「アカゲラ」と判断できました。この写真は「アカゲラ」の姿勢がよくなくお見せするほどではありません。


ブナ林を出て周囲を歩いてみました。まだこんな原風景が残っています。とてもいい風が吹いていました。

ぶなの大木に体を寄せて、木の精に語りかけたりもして見ました。もう少し近くにあればと思う一日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする