新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
写真の無断使用はお断りします

「防雀テープ」の効目とかいろいろ。

2013-08-23 18:02:22 | 生き物たち
きっかけは、久しぶりの里山でのことでした。
田圃の稲も大きく育ち、なかには稲穂が大きく育ち黄色くなる寸前のものもありました。

あぜ道を鳥を探して歩いておりますと、少し離れた田圃の稲の中からたくさんのスズメが飛び出してきました。


距離はありますが、私の気配を感じたようです。


左手の畑の中からも葉の間からスズメがつぎから次ぎへと湧いてきます。

しばらく歩いたところで、作業中の農家の男性に会いました。
ご存知でしょうか、田んぼによく張り巡らしてある赤銀のテープの取り付けの作業していました。取材魂がふつふつと湧いてきました。

挨拶してから聞いてみました。
「このテープでスズメは来なくなりますか?」
「来なくなるというか、処置をしていない田圃にスズメが集まるよ」
「やはりテープや糸が張ってあると、スズメは嫌がりますか?」
「てき面だね。でもなかには真上から下に下りてくる奴もたまにいるけど」
「先ほど手前の田んぼにも数十羽のスズメがいましたよ。まだ黄色くなっていないのに」
「黄色くなる前の青いモミの中のコメの汁を吸いに来るのだよ」
と、黄色い糸から外にはみ出た稲穂を教えてくれました。他は青々としているのにその部分だけ稲穂は白く乾いたようになっていました。

段ボールに巻いた去年のテープをその男性は伸ばしていたので、「使いまわしているのですか」と聞いてみると、「金がかかるから」と言いながら軽トラのビニールの袋の中の新品のテープを見せてくれました。
名前を見るとなんと「防雀テープ」と言うそのままの名前が付いていました。


テープを張るとこんな具合です。

糸を張るとこんな具合です。

農作業の男性と別れ、歩きながら見てみると処理をしてある田んぼとしていない田圃の違いがはっきりしていました。



下の画像の中ほどのくぼみには、数十羽のスズメがいます。
私が通りかかると、スズメは一斉に飛び立ち、右手の休耕田の雑草のなかに移動しました。


ワイワイガヤガヤしながら、スズメたちは私が通り過ぎるのを待っているのです。

参考情報です。某ネットショップでは。

  防雀テープ(赤銀)20mm×90m   =330円
           12mm×90m×5巻=525円

  防雀網      300坪       =5145円
  防鳥糸(黄色)  500m       =315円  ポリエチレン

勉強になりました。
コメント
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