新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
写真の無断使用はお断りします

遅ればせながらの初詣と鷽替え神事

2017-01-10 18:02:46 | 神社仏閣
年越しのおお風邪でずっとおとなしくしておりました。初詣と御朱印拝受も人込みを避けての平日のお詣りと、とうとう10日になってしまいました。
神社に近づくにつれ、神社から戻ってこられる方々の手荷物に気が付きました。なんと骨董市が開かれているのです。毎月1日ですが今月は正月です。3が日ではないでしょうがまさか今日とは。

骨董市のお客さんたちをかき分け手水舎で清め、本殿でお詣りを済ませました。骨董市の人出に比べて参拝者の少ないこと。
地元の大きな天満宮にお参りしたのですが、諸般の事情によりそのお名前を書くことは遠慮いたします。
さて社務所で御朱印をお願いしそして今年の交通安全のお守りを頂きました。御朱印が出来上がるまで受付から少しはなれたところで待つことにしています。お札やお守りを求める方々を眺めているのも楽しいからです。

お守りなどを入れた箱のそれぞれのお守りの区画の桝を見ておりまして、紙で巻かれた丸い筒に気が付きました。直径1.5センチくらい長さ5センチくらいの筒です。赤いお守りと同じ桝に3本入っております。お守りが倒れないように支える錘かなと思っておりました。

そこ枝女性が何事か巫女さんに話しかけ、その紙で巻いた筒を購入するではありませんか。女性が立ち去った後巫女さんにそれは何かと尋ねると、彼女は手に取る中身を少し押し出しました。なんとあの「鷽」の顔が出てきました。鷽替えの鷽は知っておりましたが、こんな状態で販売されているとは。

私が、『「鷽替え神事」としてよく時代劇で、ウソを頂いた参拝者がそれぞれウソを交換する場面が登場してきますが』とお話ししましたが彼女はどうも腑に落ちないようです。鷽を入れる天満宮の紙袋を一つ渡してくれました。そこには「1年間のウソや虚言を鷽に託して罪滅ぼしをするとともに、1年の心配事や不幸が、ウソになるように、毎年新しい鷽を神社で頂くものです」と、書かれていました。
つまり神社とウソを頂いた参拝者との「交換・取引」かなと理解したと申し上げたのです。
巫女さんは結局奥に若い神官さんを呼びに行きました。『当神社では鷽を交換するような習わしはありません』とおっしゃっておられました。

神社によっていろいろな習わしがあるのかなと思いながら、ついでにちょっと骨董市をのぞき、結局何も買わずに神社を離れたのです。

太宰府天満宮のHPでこんな解説を見つけました。
1月7日18時より楼門横の天神ひろばの斎場にて行われる神事です。
「替えましょ、替えましょ」の掛け声のもと、暗闇の中で手にした「木うそ」をお互いに交換し取り替えます。
これは、知らず知らずのうちについたすべての嘘を天神さまの誠心に替え、また、これまでの悪いことを嘘うそにして今年の吉に取り替えるという意味があります。
神事の後に手にした「木うそ」はご自宅の神棚にお祀りし、一年間の幸福をお祈りします。
当日夕刻より、神事に用いる「木うそ」を授与いたしますので、神事に参加ご希望の方は、特設の木うそ授与所にてお受けください。

やはり夜行われる神事のようですね。「おこんさん」や「おりょうさま」が子供たちに鷽の交換を促している絵が浮かびます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする