新鹿山荘控帳

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MFin船橋「試験艦あすか」見学記

2017-05-31 18:02:35 | 自衛隊装備
先日、28日の日曜日千葉港のいつもの新習志野の埠頭で一般公開された、「試験艦あすか」の見学に行ってきました。
試験艦としてユニークな存在なのは知っておりましたが、それでも試験艦です。こじんまりとしているかと思いましたら、堂々たる大型艦です。
試験艦ですから兵装はありません。したがって、見学報告のうち兵装編はありません。また艦内は見学できませんでしたから、外回りだけとなります。
例年ですと数日にわたって色々報告するところですが、今回は、「あすか編」と埠頭の「いろいろ報告編」の2編となります。

「試験艦あすか」6102

基準排水量 4,250t 全長151m 速力27ノット 乗員70名 試験要員約100名です
「あすか」は新装備を護衛艦で本格採用する前に実際の艦艇で試験運用して性能面、運用面で問題がないかを査定する艦です。
したがって実際の装備上の大きさで試験運用をするために、護衛艦と同規模の大きさになっているです。
「あすか」で試験運用され実際の護衛艦に搭載された装備がいくつか紹介されていますが、省略します。


堂々としたシルエットです。


艦尾から。ヘリコプター格納庫と資材倉庫が並んでおります。これを見ても艦の大きさがわかります。


岸壁からみた左舷のシルエットです。


艦首の形状です。ネットの「あすか」関連ではいろいろこの形状の特異性について解説されおります。しかしながらその辺を隊員にお尋ねしたのですが、はっきりした回答を頂けませんでした。ネットでは、船底に水上艦ソナーが装備されているため、投錨の影響を避けるため船首が延びていると書かれているのですが。
他のHPの護衛艦と「あすか」が並んで係留されている写真を見ても、はっきりその形状の違いが分かります。


前述のとおり本艦の任務の特異性から、また1隻しか存在しない艦としてとても人気があるようです。毎年このMFに参加しているのですが、受け付け開始時にこの列は、2.5倍以上の数です。


この堂々たるブリッジです。各種レーダーの名称などマニアの方ならすぐわかるのでしょうが。


運用試験には技官やメーカー側の技術者など、艦に慣れていない人間が100人ほど乗船します。そのために艦に特別に設けられた設備を、見学できる範囲で撮影しました。ラッタル(階段)は通常一列ですが、慣れない民間人のために往復2列設けられている個所があります。


乗組員なら常識になっている通路においても、慣れていない民間人のための「避難経路の誘導灯」です。隊員にこんなものもありますよと言われ、その場所を教えてもらっての撮影でした。この日の見学者の中で何人のひとがこれに気付いて撮影したでしょうか。(ちょっぴり自慢です)


船尾の自衛艦旗です。よく見ていただくと分かるのですが、紅白の模様が1本1本縫ってある縫製旗です。これも気が付いてびっくりで、帰宅後調べたのです。縫製旗と染付旗があるそうです。


最後に付録。3連装短魚雷発射管  これも各種試験運用されるものでしょう。唯一兵装としても使えるかと思った装備です。

「あすか」は1隻のみで同型艦が存在しないため、かなりレアな存在で、護衛艦とは異なった外見をしており、独特の艦として異彩を放っています。そのため、観艦式や一般公開では「レアな艦」として注目を浴びることが多々あり、人気となっています。と、評判になっているそうです。

あすは千葉3兄弟のキャラクターなど、あるあるです。
コメント
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