まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ 小笠原固有種ハイキング③

2023-08-11 00:54:35 | 2023 にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ



この物々しい扉を開けてハイキング
危険な動物がいるというのでしょうか。







環境省のレッドリストには、
14種の日本の絶滅鳥の名前が掲載されていますが、
このうち6種が小笠原で絶滅しました。

アカガシラカラスバトは小笠原諸島にのみ生息する鳥で、
推定40羽程度、森の中で暮らす「幻の鳥」と言われ、
絶滅の危険が高まっていました。

野生化したネコが度々目撃され、捕食の危険が高まり、
有志と多くの行政機関の協力を得て、
ネコの捕獲が始まったのが2005年です。







小笠原で生きる鳥類などを野生ネコから
守るためのネットもできました。

「野生動物は小笠原でしか生きられないけれど、
ネコは都会でも幸せになれるはず、
どちらの命も救いましょう」 と、
ネコの東京搬送が始まったのだそうです。

ネコはヒトに連れられて父島に来たはずですが。







これから山の方へ行く行程でしたが、
スコールのような雨が降ってきました。
雨に備えて上下レインウエアで
身を包んでいるとはいうもののこの雨は・・・。

東京都小笠原村

2023.3.19


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にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ 小笠原固有種ハイキング②

2023-08-09 00:17:51 | 2023 にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ



小笠原諸島が希少動植物の宝庫であるのは、
「海洋島」であるからです。

海洋島とは、外洋において火山噴火や
サンゴ礁の隆起によって誕生し、
過去に一度も大陸と陸続きに
なったことのない島のことです。







父島で頻繁に見られる固有種は、
タコノキの他に木生シダのマルハチ、
小笠原村花のムニンヒメツバキなどがあります。







<ハスノハギリ 実は軽く浮く>
私のメモに書いてあるのはそれだけ

『ウィキペディア(Wikipedia)』によると

「位置づけは体系によって異なるが、
原始的被子植物とする見解が有力である。
亜熱帯から熱帯の汎熱帯に分布し、
日本にはハスノハギリとテングノハナが自生する。」

小笠原や沖縄でのみ見られるもののようです。

陸上動物がいなかった古代に海流、風、
渡り鳥のカラダについていたりした実が、
根づいていったと思われます。
実が軽く浮くようなものだったからです。







コペペ海岸

かつてギルバート諸島出身のコペペじいさんが
利用していたといわれるビーチ。
スノーケリングに最適な海岸、波打ち際から
すぐにサンゴの群生ポイントがあります。







海中案内板をただって小港海岸まで
泳いでいけるそうです。







その小港からジョンビーチまでが、
見どころ多彩な父島最長ハイキングルート。
4時間半程所要時間がかかるそうです。
(今回のクルーズでは不可能)







父島にはスノーケリングの好スポットが
いくつもあり、その多くがビーチエントリー。







数十年をかけ成長したのち、
1度だけ花を咲かせ枯れてしまう
リュウゼツランの一種で最も
ポピュラーなアオノリュウゼツラン。

汁に触れると皮膚がかぶれることがあり、
毒性もありますが、葉から繊維をとることができ、
こちらでは繊維として使われてきたそうです。

東京都小笠原村

2023.3.19


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にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ 小笠原固有種ハイキング①

2023-08-08 00:07:06 | 2023 にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ



ボニンブルーのコントラストに魅せられ、
ずっと眺めていたくなります。







小笠原には紅葉する木はほとんどありませんが、
モモタナマは赤い葉をつけています。

太平洋諸島からインドにわたる熱帯域を中心に分布、
日本では琉球列島と小笠原に分布します。
葉が大きくて倒卵形をしており、
果実が水に浮いて分散します。







小笠原諸島の別名はボニン諸島(Bonin Islands)
小笠原の古称である「無人島(ぶにんしま・むにんしま)」が
伝わったものといわれ、小笠原が日本領となる以前、
外国船の船員たちがこの名で呼んでいたそうです。







近年、国内でも小笠原の海を
“ボニンブルー”と呼ぶなどBonin が
愛称として定着しつつあります。







アオウミガメの生体は交尾・産卵のために
小笠原諸島へやって来ます。
小笠原諸島は日本最大のアオウミガメの
繁殖地でこちらは産卵した穴の跡です。







産卵期には多くの砂浜でウミガメの
産卵を見ることができるそうです。







倒れても横に伸びている生命力のあるタコノキ。
小笠原の環境に合ったものだけが生き残り、
独自の進化を遂げて命をつないできたのですね。






タコノキは、小笠原諸島の固有種。
日当たりのよい乾燥地に生え、海岸付近で生育。
種名boninensisは、小笠原諸島 (英名 Bonin Islands) に由来。
和名の由来は、多数の支柱根が放射状に出る様子が、
タコに似ることによるそうです。







ぽつぽつとしているところから
タコノキの気根が伸びようとしています。







タコノキは、夏に数十個の果実が固まった
パイナップル状の集合果をつけるとか。
集合果は直径約20㎝、秋にオレンジ色に。

オガサワラコウモリはこの熟れた実を
好んで食べるそうですよ。

東京都小笠原村

2023.3.19


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にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ オプショナルツアー

2023-08-07 00:42:54 | 2023 にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ



小笠原島内の船・バスの台数及び
ガイドの人数には限りがあり、
ひとり1ツアーまでの申込みです。

歴史散策や小笠原のコーヒーも興味あり、
12月~5月はザトウクジラに出会える
チャンスもあるというし、
ツアー選びに悩むことになりました。







オプショナルツアーは、6種類あり、
午前と午後のコースの中から事前に選びます。
写真に写っていないもう一つのコースは、
「ボートでクジラ探し」です。

〇や△がついているものは空席があり、
乗船後でも申し込み可能です。
(写真は乗船日に撮影)







私達が選んだのは「ネイチャーガイドとめぐる
小笠原固有種ハイキング」の午後コースです。
行程は2時間半、歩きやすい服装と運動靴に
雨具、帽子、水を用意するよう求められています。

では、ネイチャーガイドさんのクルマに
乗船客6名が乗り込み、出発です

東京都小笠原村

2023.3.19


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にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ 父島 二見港周辺散策

2023-08-06 00:23:52 | 2023 にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ



東京から1000㎞も離れたこの島が東京都。
車のナンバーは「品川」というのも
驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。







小笠原の島々は、日本の安全上、
経済上、重要な役割を担っています。

この島々のおかげで、日本の排他的経済水域の
約3割にも及ぶ海域が太平洋上に
確保されているからです。







父島の玄関口は二見港。
オプショナルツアーの前に散策し、
軽く何か食べられたらとの思惑から
朝食も昼食も控えめにしていたのです。







こちらが父島のメインストリート。
小笠原諸島の中心であり、
宿泊施設や食事処、土産物店が集中し、
観光の拠点ともなるところです。







定期船「おがさわら丸」の入港する日ではなく、
閑散とした様子で、歩いている人がいれば、
おそらくは「にっぽん丸」の乗船客







第一候補にしていた「島寿司」さんは、
「本日は終了しました」と出ていました。
島の食材を使った寿司が名物とのこと、

残念でした。







「小笠原グァバうどん」も食べたいですが、
こちらもCLOSEDとなっていました。
クルーズ船が入港すれば、村内の食事処は、
売り切れとなるのも仕方のないことです。







スーパーもありましたが、
6日に1度しか船が来ないのですから
島に宿泊するわけでもない私達が
購入するのは遠慮しておこうと思います。







こちらは土産物店なので、
船内では購入できない土産物をゲット。
空腹に耐えられなくなれば、
私の口に入ってしまうかもしれません。







東京港月島と小笠原諸島(父島・母島)を結ぶ貨物船。
月2~3往復の不定期便の運行予定で、
片道約1,000キロを約46時間で運行する八共勝丸。

一般的な貨物や、定期船「おがさわら丸」では
運べないガソリンなどの危険物や、車、
廃棄物など資材を運搬しているそうです。







小笠原村の下水道では1998年ころから
小笠原オリジナルデザインのマンホールふたを設置。

初代はイルカの親子をあしらったデザインで、
まだカラフルではない、いかにもマンホールですが、
色付けされた小笠原の海で遊ぶザトウクジラを
探すのも良いかもしれませんね。

東京都小笠原村

2023.3.19


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にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ 通船にて岸壁へ

2023-08-04 00:41:07 | 2023 にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ



下船口での外来種除去を済ませて、
地元ボートの通船に乗り、
スタッフに見送られて岸壁へ。







地元ボート(いわゆる漁船ですが・・・)は、
乗船すると他の乗客を待たずに出発。
燃料費も高騰しているのに私達2人だけで
出発してしまうなんて贅沢なことです。







こうして「にっぽん丸」を眺められるなんて感動的!
この時間の短いことといったらありませんが。







にっぽん丸で小笠原に行くことが
目標の一つでしたが、
実現できたことは感慨深いものです。







東京都庁からはるか1000㎞、
ザトウクジラが飛躍する“ボニンブルー”の海と、
貴重な生態系が息づく神秘の森。

世界自然遺産・小笠原諸島の中核を担う
父なる島、父島に上陸します。

2023.3.19


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にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ 〇弁(まるべん)

2023-08-02 00:12:27 | 2023 にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ



11時半からメインダイニング「瑞穂」と
「寿司バー」でランチ営業が始まりますが、
それと変わらぬ時間に客室に届けられた
〇弁(まるべん)をいただきます。







塩だけのおにぎりがこれほどまでに美味とは、
驚愕の究極のおにぎりであると思います。

お米は、新潟県産 新之助、おにぎりに適した
粒が大き目のお米で、もちっとした食感と
甘味が楽しめ、塩のバランスも絶妙です。
ダイニングでいただくお米とは違うのです。

海苔は有明海 丸山 極厚 濃口「大はしり」、
旨味タップリ「若芽摘み」旬の極厚のり。

大分県産 龍のたまごを使用した玉子焼き、
出汁に負けない味とオレンジ色が濃い卵は、
これぞ日本の究極の卵、海外では食べられないでしょう。

漬物は宮崎県産の田舎ぬか漬
沢庵本来の味はこれなのでしょうね。
拘りの食材が詰め込まれています。







赤だしの麩汁と一緒にこの日の昼食です。
デラックスルーム以上の客室での
予約制のサービスですが、
この味を知ることができて良かったぁ。







ちなみにメインダイニング「瑞穂」の
昼食のメニューはこちらでした。

2023.3.19


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にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ 小笠原・父島

2023-08-01 00:15:06 | 2023 にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ



父島・二見港沖に錨泊の「にっぽん丸」
天気予報は曇りのち雨、降水確率は60%。
前日の終日航海日が、
ムダに晴れていたような気になります。







東京から小笠原へは、唯一の定期船
「おがさら丸」が運航しています。
竹芝桟橋を午前11時に出発、
翌11時に到着する24時間の船旅。







日本のクルーズ船も小笠原クルーズを開催。
頻繁に行っていたのは「ぱしふぃっくびいなす」、
残念ながらクルーズ終了となりました。
「にっぽん丸」は、小笠原クルーズが増えました。







「おがさら丸」は、6日周期の運航となるので、
繫忙期以外、6日間、12日間、6の倍数の滞在に。
船でしか行くことができないので、
国内旅行とはいえ、選択肢は限られます。







独自の進化を遂げた生態系の価値が認められ、
2011年6月25日に世界自然遺産に登録。
大陸と一度も陸続きになったことがない海洋島。
紺碧の海に守られた東洋のガラパゴス。







ユネスコからの要請事項の一つとして、
「侵略的な外来種対策を維持すること」が挙げられ、
下船口での外来種除去をします。

泥落としマットで、靴底の泥を落とす、
粘着ローラーで衣服に付着しているかもしれない
虫や食物の種等を取り除いて通船へ。







にっぽん丸~通船発着所までは約15分。
テンダボートや地元ボートに乗艇します。







次々と地元ボートが来るので、
待ち時間は少ないかも







欧米系島民の影響で早くから西洋文化に触れ、
特異な歴史のなかで独自の文化を育んできた小笠原。
東西の文化が交わる唯一無二の島。
まだまだ知られていないことも多いとか。







東京都に属する亜熱帯の島におよそ2000人が暮らす
小笠原諸島で硫黄島に次ぎ、2番目に大きな島である父島。
周囲52㎞、面積23.45㎢、標高321m(中央山付近)、
一度は行ってみたいと思い続けた島に午後上陸します。

東京都小笠原村

2023.3.19


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にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ 『春日』の朝食

2023-07-31 00:49:29 | 2023 にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ



父島に入港、通船上陸となりますが、
午前中のオプショナルツアーに参加される方は、
既に食事を済ませ、下船口で待機していたはずです。

私達は午後のツアーに参加するので、
オーシャンダイニング『春日』で遅めの朝食。
8時半までに入ればOKです。







キャベツのスープ

水分量が多く葉がみずみずしく柔らかい
春キャベツは、生で食べても美味しいですが、
スープにしても美味しいです。
カリウムも多く、むくみにも良いとか。







サラダ

野菜の種類も多く、ドレッシングの味も好みです。







ジュースやミルクなどお好みで。







料理とトッピングを選びます。
ランチを早めにとる予定で、朝食は軽めに。

玉子料理を選びますが、私はボイルドエッグ。
トッピングのオニオンとアボガドを添えて。
ハッシュドポテトはついています。







ツレはオムレツとハムを選択。
ソーセージ、ベーコンもあります。







ツレは、アールグレイのフレンチトースト。
二人ともハーフにしました。
パン、フルーツ、ヨーグルトもあります。







私は、プレーンのフレンチトースト
う~ん、やはり美味しい!!

2023.3.19


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にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ 2日目夜のイベント

2023-07-29 00:00:57 | 2023 にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ



東京から約1000km南、太平洋上に浮かぶ
およそ30の島々で形成される小笠原諸島。
聟島、父島、母島の文字も表示されるように。





夜のドルフィンホールで行われたのは、
藤原歌劇団所属の男性4人のヴォーカルグループ
クアットロアリアのコンサート。

日本の美しい風景や季節、心、オペラ歌手4人が
歌い上げる珠玉の名曲を楽しみました。







父島に向かい進むにっぽん丸。
洋上ではコンサートの後、三笑亭夢丸さんの落語。

15分後には、再びドルフィンホールで
中野雅子&ソンイル レイトナイトステージ。
世界の名曲をオリジナルアレンジで
アグレッシブで優雅な45分を過ごすと23時。

充実した時を過ごした終日航海でした。





2023.3.18


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にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ にっぽん丸和膳

2023-07-28 00:58:22 | 2023 にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ



2日目のディナーは、「にっぽん丸和膳」です。

落ち着いた春の雰囲気を醸し出している前菜には、
二色玉子、鶏松風木の芽焼き、浅利緑和え、
菜の花浸し、姫さざえ旨煮

今年の桜の開花は早く、東京に戻る頃は満開。
クルーズ前後は何かと忙しく、
あちこちへのお花見は今年はムリ、
添えられた桜が愛おしくなったものです。







食事のお供にツレは生ビール 660円(税込)







私は、田酒 1320円(税込)

青森県の田酒は、好きな日本酒の一つで、
米本来のうま味を堪能、飲みやすくて
美味しく食事も進みます。







お造り 鰆、金目鯛焼き霜 雲丹

煮つけなど加熱料理のイメージが強い金目鯛。
刺身でも食べますが、寄生虫がいるので生は危険。
強火で炙り、すぐに冷水に取る「焼き霜」にて。
日本酒が進んでしまいそうです。







真鯛の酒蒸しをちり酢でいただきます。
お刺身でいただきたいところですが、
う~ん、日本酒に合いますね。







たらの芽、ふきのとう、こごみ、うるい、
春を感じる天婦羅は梅塩でいただきました。







蛍烏賊辛子酢味噌
ホタルイカは酢味噌で和えるのが
やはり一番しっくりくるかしら。







黒毛和牛サーロインのしゃぶしゃぶ
お肉はおかわりもあるそうですが、
お腹も満ちてきてムリです。
美味しいのに残念だわ。







豆腐の上にのっているのは金時人参。
色合いも良いですよね。







桜寿司
菜の花、小鯛笹漬け、北寄貝、海老、絹さや、
紅ズワイガニ、とびこ、でんぶ、地芽
香の物 蛤潮汁

春らしい色鮮やかなお食事です。
雛祭りのようなお花見のようなで、
ウキウキした気分になります。







デザートは苺大福とフルーツ

苺大福の発祥地は東京と認識していたのですが、
『ウィキペディア(Wikipedia)』で
調べてみると・・・







「比較的近年に登場したにもかかわらず、
発祥を巡っては様々な説が存在し、
全国各地で多くの店が元祖であることを
表明しているが、いずれも定かではない。」とか。

2023.3.18


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にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ 伊豆諸島の最南端に位置する岩

2023-07-26 17:20:30 | 2023 にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ


終日航海のクルーズ2日目の天候は晴れ、
船上から大海原を順調に進む様を眺めます。







東京の南約650 km、鳥島の南約76 kmに位置する
標高99 m、東西84 m、南北56 m、
面積0.01 ㎢の顕著な黒色孤立突岩である
孀婦岩(そうふがん、そうふいわ)が見えてきました。







伊豆諸島の最南端に位置する岩は、
戦後、1946年3月22日に伊豆諸島が本土復帰してから、
1952年2月10日に吐噶喇列島が本土復帰するまで、
この孀婦岩は日本の最南端でした。







鳥島のような解説はありませんでしたが、
デッキに出てくる乗船客も。







NHKや産業技術総合研究所等による
海底から陸上までの調査により、
岩質は海底部分は玄武岩、
海上部分は安山岩であることが判明。

頂上付近には水面に対して
垂直方向の柱状節理が認められるとか。







丸窓から眺める孀婦岩は、にっぽん丸ならでは。







リドテラスから眺める孀婦岩。







その形状のために上陸することは困難ですが、
上陸に成功している方もいらっしゃるそうです。







周辺は航海の難所ながら、豊かな漁場として
伊豆・小笠原漁民に知られています。
高い透明度と豊富な魚影から
スキューバダイビングの聖地とする人も。







「孀婦」とはやもめの意味、「Lot's wife」を意訳。
日本では聖書に由来した地名は珍しいとか。

2023.3.18


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にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ 大人気のシアター&アフタヌーンティー

2023-07-24 19:04:46 | 2023 にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ



音響・映像設備も本格仕様の103インチの
大型ディスプレイを備えたマーメイドシアター。
講演会やカルチャー教室なども開催します。

この日のシアター前は、行列ができており、
既に空席はありませんでした。
タイトルがタイトルだけに
乗船客の関心も高いのでしょう。







垣谷美雨さんの小説を原作に2021年公開の
映画「老後の資金がありません!」

普通の主婦が豊かな老後をと努めていたものの
オレオレ詐欺、住宅ローン、娘の結婚、
夫のリストラ、姑との同居と難題が降りかかる。
他人事は思えない内容であったりしますが・・・。







同じ時間から始まるアフタヌーンティーへ。
映画「老後の資金がありません!」は、
客室のテレビで後日鑑賞しました。







どちらもいただくことができます。







ダージリン ザ ファーストフラッシュと
クッキーシュークリームをいただきながら
読書タイムとしても楽しみました。

2023.3.18


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にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ バリスタが淹れる至福の一杯を

2023-07-23 20:33:41 | 2023 にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ



鳥島を見た後は、6階のラウンジ『海』へ。
バリスタが淹れる至福の一杯をいただきましょう。

Mare(海) 990円(税込)

ヨーグルトとエスプレッソの
絶妙なコンビネーション。
ほろ苦さとヨーグルトの爽やかな後味の
デザートドリンクです。







ゲストバリスタの寺澤孝史氏が乗船、
こちらでしか味わえないような一杯です。
歯科医を経て、バリスタへ転身という
異色の経歴の持ち主のようです。

気品のある方の淹れた一杯は、
にっぽん丸クルーズにピッタリ







シェラケート 990円(税込)

シェーカーで仕上げるイタリアのアイスコーヒー。
飲みやすくて美味しいので、
何度でもいただきたいと思います。







ラウンジ『海』のカウンターで、
ゲストバリスタの寺澤孝史氏がコーヒーを
淹れているところを遠目に







ラウンジ『海』に設置されていたモニターで
鳥島が表示されていました。
定期便はなく、交通手段は八丈島から
船のチャーターもしくは、ヘリコプターのみ。

接岸はゴムボートのみ可能です。
島の周囲は暗礁が多く、近づきすぎて
座礁する船も少なくないとか。







島全域が天然記念物に指定されているため、
東京都より許可がなければ上陸できない鳥島。

小笠原やグアム方面へ向かう航路上に位置し、
アホウドリを観察するために
クルーズ客船がすぐ沖合いを周遊、
貴重な機会を得ることができました。

2023.3.18


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にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ 鳥島を見ましょう

2023-07-22 22:23:05 | 2023 にっぽん丸 東京発着 春の小笠原クルーズ



午後1時頃には鳥島が見えてきました。
7階のスポーツデッキでは、
「鳥島を見ましょう」のイベント。
鳥島の簡単な説明をしていただきました。







東京の南、都庁から約582kmに位置する、
伊豆諸島の島である鳥島(無人島)。
全島が国の天然記念物(天然保護区域)に指定、
ほぼ円形に近い二重式成層火山島です。







鳥島は、日本の領域外の無人島でしたが、
幕末には、中濱万次郎など漂流者の奇跡的な
生還によって知られるようになり、
明治10年代には、小笠原航路が通り、
充分に認識される島となりました。







「遠目で見ると白雪が堆積するようであり、
近くで眺めれば、欧米でも類を見ない規模の
一大養鶏場のようである」という記述が残るほど
多くのアホウドリが生息していたのです。







しかし、アホウドリの乱獲が行われて絶命危機に。
現在、鳥島に飛来するアホウドリは
40年以上に渡る保護活動によるもので、
絶滅が免れ順調に個体数を6000羽と伸ばしています。

望遠レンズで見ると白い個体が見えています。







鳥島が火山島であることを懸念し、
小笠原諸島・聟島へひなを移動させ、
繁殖を分散させる活動も行われました。

アホウドリの繁殖に合わせ、
10月~5月までを鳥島で過ごし、
ひなの巣立ちに合わせ、5月後半に旅立つとか。
飛来の季節でもあり、その姿を確認。







海上保安庁の飛行機も飛んでいました。
何か災害が起きたのでなければ良いですね。







ジョン万次郎こと中濱万次郎は足摺岬の沖合で操業中、
突然の強風に船ごと吹き流され、難破。
漂流した後、鳥島に漂着、この島でわずかな溜水と
海藻や海鳥を口にしながら143日間を生き延びました。







日本は明治8年に小笠原諸島を回収、
政府は官吏を含む27人を小笠原に派遣。
その中に八丈島の大工、玉置半右衛門がおり、
アホウドリの乱獲などで巨万の富を築きました。







アホウドリの羽毛は真っ白なため、
大変高額で取引され、横浜港を経由し、
被服や寝具などに需要がある海外へ輸出。

アホウドリは、出稼ぎ労働者の鳥島初上陸から
半年で4万羽、明治35年8月鳥島大噴火で
労働者125人が全滅するまでの15年間で
約60万羽が撲殺されただけでなく、
その後も乱獲を続けた玉置半右衛門。







当時の年収は現在の貨幣価値に換算すると約10億円。
帝国ホテル近くに「アホウドリ御殿」と呼ばれた
大邸宅を建て、成り上がったとか。

現在は保護活動の懸命な努力で
次世代にその命をつないでいます。
無人島にもこのような歴史があったのです。

にっぽん丸は、鳥島を一周して
小笠原諸島を目指しました。

2023.3.18


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