親の愛を知らず、家で虐待されるよりはと
闘鶏用のニワトリとストリートで生きてきた少年を
父親である元雇い主から頼まれてメキシコから
アメリカ国境までの旅をする落ちぶれた元カウボーイ。
「人は自分をマッチョに見せたがる。
すべての答えを知ってる気になるが、
老いと共に自分の無知を知る。
気づいた時は手遅れなんだ」
多くを語ることはないのですが、
一つ一つの言葉に、所作に、イーストウッドの描く、
生きる上で必要な「強さ」を見出していきます。
監督デビュー50周年、40作目の監督作であり、
主演も務める最新作「クライ・マッチョ」。
91歳で監督と主演の二刀流は、
誰も成しえなかったことでしょう。
過去の栄光にしがみつくこともせず、
若者に迎合することもなく、
年齢を言い訳にしないどころか、
恋愛も成就させるとはクール過ぎるけれど・・・。
1980年頃のメキシコの田舎町の雰囲気も伝わり、
良い時間を過ごせたように思います。
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド/エドゥアルド・ミネット/
ナタリア・トラヴェン
2021年/104分/アメリカ
ヒューマントラストシネマ渋谷
2022.1.28
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