村上春樹の短編小説「ドライブ・マイ・カー」を原作に
妻を失った男の喪失と希望を綴った作品の映画化で、
カンヌ国際映画祭で日本映画初の脚本賞をはじめ、
海外で4冠獲得の偉業を果たし再上映です。
3時間という上映時間が気になっていましたが、
ツレも「サーブ900ターボ」を見るかと
久し振りに二人で映画館へ。
西島秀俊演じる舞台俳優で演出家の家福(かふく)は、
妻を突然失い2年、広島での演劇祭に愛車で向かい、
ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーや
かつて妻から紹介された俳優と出会うなどして、
目を背けてきたことに気づかされ・・・。
東京・広島・北海道などの
スケール感あるロケーション、
サーブ900ターボの走り、
美しさと厳しさが溶け合う映像美。
言葉を大切にする姿勢と、文学へのリスペクトに、
どことなく奇妙だと思っていた物語に
いつしか吸い込まれ、一言一句聞き逃したくない、
観ていたい、気づけば3時間。
登場人物が再生へと向かう姿に
心を揺さぶられるロードムービーでした。
監督:濱口竜介
出演:西島秀俊/三浦透子/霧島れいか/岡田将生
2021年/179分/日本
ヒューマントラストシネマ渋谷
2022.1.18
ロケ場所の一つで2021年11月に宿泊したグランドプリンスホテル広島にて
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