人気絶頂の26歳の若さで引退したオスカー女優のグレース・ケリー。
公妃となった彼女が、モナコ公国最後の切り札となり、
生涯一の難役に挑んだプリンセスの物語。
モナコ公国はフランスに囲まれたバチカンに次いで
世界第2位の小国で、国土は日本の皇居の2倍。
カジノやモナコグランプリがすぐに思いつくところです。
グレース・ケリーが女優として活躍したのも
おとぎ話のような結婚式も生まれる前の話ですが、
この世を去った時の衝撃のニュースは記憶しています。
彼女が世界に与えた影響が大きかったことも知りました。
敵か味方がグレースを取り巻く華麗なフィクサーたち
パリの空港の名前にもなっているシャルル・ド・ゴール大統領。
義妹に優しく接するレーニエ3世の姉。
後見人のタッカー神父を本当に信頼して良いのかしら?
秘書のマッジも胡散臭い

モナコ大公のレーニエ3世も本当に愛しているのか疑わしい態度。
サスペンスの様相を見せ、見応えのある作品です。
グレースを演じるニコール・キッドマンの華麗な美しさと
貫禄の演技で魅了します。
モナコ大公を演じるティム・ロスも控えめながら
その存在感を示す演技もシブイものでした。
完璧な公妃の役作りに励み、舞台を用意、
覚悟を決めたグレースのスピーチは…
モナコの歴史を調べたくなったまるみでした。
監督:オリヴィエ・ダアン
出演:ニコール・キッドマン、ティム・ロス、フランク・ランジェラ他
2013年/フランス/103分
ユナイテッド・シネマ
2014.11.8