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勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

黙って・・・・・DEAR LORD / JOHN COLTRANE

2014-05-31 | ジャズ・ts

          Bs217

 

 

 

コルトレーン死後、1969年、乃至、1970年(日本)にリリースされた作品。

それが故に、「至上の愛」を嫡子とするならば、当アルバムは庶子扱いされ、一部の方々を除き、未だ正当に認知されていません。CD時代になって、収録曲まで入れ替えされている。

 

 

オリジナル・フォーマットは、

A面が‘Transition’(1965年6月10日録音)、‘Dear Lord’(1965年5月28日録音)

B面が‘Suite’(1965年6月10日録音)

 

 

パーソネルは、JOHN COLTRANE (ts)、McCOY TYNER (p)、JIMMY GARRISON (b)、ELVIN JONES (ds)のレギュラー・クァルテット。

 

独善的かもしれませんが、これがコルトレーンのBEST1アルバムと思う。

 

「起・承・転・結」が、きっちり構成された「至上の愛」は、確かに優れた作品には違いないけれど、コルトレーンと言うts奏者の魅力としては、本作の方が上だろう。

 

‘ASCENSION’で「禁断の園」に足を踏み入れる直前の演奏で固められた本作は、アヴァンギャルドすれすれの凄まじいプレイが聴かれるものの、しっかりとモダン・ジャズの枠内に収まっている。

 

‘Dear Lord’、これほどまでに、聴く者に「安らぎ」を与える演奏は、そうざらにはない。コルトレーン、屈指の名バラード。

 

 

生前、コルトレーンはアリス夫人に「自分が生きている間は、これらの演奏を決して表に出してはいけない」と語ったそうである。

 

今となっては、その真意は定かではありませんが、何となく解るような気がする。

本当に、コルトレーンは優しい男ですね。

 

 

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
う~ん、トレーンは語る程聴いてないので機会が (woo)
2014-05-31 11:30:29
う~ん、トレーンは語る程聴いてないので機会が
在れば聴いてみます^^

元々ロリンズ派だった所為か意識的にトレーンは
避けてたフシ有り(笑)

最近たまに聴き較べると、歌心が在るのはむしろ
トレーンの方か? なんて思ったり・・
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確かにロリンズ派、コルトレーン派が存在し、論争... (dodge(bs))
2014-05-31 23:02:20
確かにロリンズ派、コルトレーン派が存在し、論争にまでなった事は事実ですね。でも、それが60年代、モダンジャズ・ブームの一つの大きなエネルギーにもなりました。他の楽器では無かった現象で、それだけ両者が傑出していた証拠ですよ。

 
>歌心が在るのは・・・・・・・
うぅ~ん、自分の尺度では、コルトレーンはストレートで解り易く、一方、ロリンズは難解ではありませんが、一筋縄ではいかない、ですね。
皆さんと逆かもしれません(笑)。
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高校時代、国内リリースされたときに聴きました。 (starraney)
2014-06-01 00:58:09
高校時代、国内リリースされたときに聴きました。
"至上の愛"よりもインパクトが強かったです。
70年代はみんながコルトレーンのように吹き、マッコイのように弾いていましたね。新宿PITINN朝の部はコルトレーングループのコピーだらけでした。
それでも、今よりずっと熱気に溢れていました。
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いつの世も、コピーが出回ると言う事は、その本体... (dodge(bs))
2014-06-01 21:02:50
いつの世も、コピーが出回ると言う事は、その本体の存在が途轍もなく大きいからなのでしょう。
求心力を無くしたその後のモダンジャズ界の様相の変化が物語っています。
「黒い牽引車」とは、ホント、的を射ていますね。
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こんばんは (azumino)
2014-06-03 23:21:54
こんばんは

コルトレーンについては、「至上の愛」から後のものはあまり聴いておらず、この「Transition」も聴いたことがありません。バラードの「Dear Lord」を聴いてみたいので、CDを購入します。

学生時代に「至上の愛」のLPを購入し聴いたのですが、メッセージ性があったり、息苦しい演奏に感じられ、それっきりになってしまいました。「至上の愛」を今聴くとまた異なる感想を持つかもしれません。後期でも、「ヴィレッジ・バンガード・アゲイン」や「エキスプレッション」あたりは抵抗ありません。
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こんにちは! (dodge(bs))
2014-06-04 18:51:13
こんにちは!
 
インパルス後期の作品の中には、ラジカル性、メッセージ性等々、近寄りがたいものもありますが、本作はギリギリのラインで止まっており、当時のコルトレーンの魅力が最大限に収められています。
その中で異色とも言える「Dear Lord」のナイーブさは、この時期のコルトレーンに?を付けているファンも納得できるでしょう。


最大にして最高の賛辞を受けた「至上の愛」を越える演奏を、表に出すワケに行かなかったと、勝手に推測しています。コルトレーン自身、自覚していたのではないでしょうか。
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