現在、ハーネスのパラシュートコンテナの形式は、DHV スタイルが主流となっています。
これは、パラシュートコンテナの扉に、基本的にはベルクロを使っていないタイプの物で、現在のレーサーハーネスは100パーセントこのタイプになっています。
このDHV スタイルのコンテナは、パラシュートの取出しがすばやく出来る特徴を持っています。だから、現在主流になっているのですね。
しかし、すばやくパラシュートが取り出せるということは、反面「誤開傘」の可能性も高く、実際、DHVスタイルが普及するにしたがって、誤開傘の事例も多く聞くようになっています。
誤開傘は、基本的にはプレフライトチェックの時に、パラシュートのトグルが外れていないか毎回チェックしていればいいのですが、最近は、プレフライトチェックをしない方が多いようで…。
私は、このパラシュートの誤開傘を防ぐため、上記の写真のように輪ゴムをトグルに通しておくことを薦めています。
輪ゴムは一般的なものでかまいません。
この方法なら、いざという時でも輪ゴムは簡単に外れて(切れて)くれ、しかも、トグルの脱落をかなり防止してくれます。