実は…。
現在のハーネスには、専用のパラシュートトグルが付属品としてつけられており、ハーネスにパラシュートを収納する際は、それをパラシュートに取り付けて収納するのが当たり前なのですが…。
この場合、トグルはパラシュートの一箇所にしか接続されなくなります。
そうなると…。パラシュートの取出しがちょっと引っかかる場合があるのです。
理由は、トグルが一箇所にしか取り付けられていないため、パラシュートの取り出し時に、どこかが少し引っかかっただけでパラシュートが斜めになってしまうからです。
そこで、私は実は自分のハーネスは、あえてパラシュートにもともとついていたトグルを活用し、そのまま使っています。
もともとパラシュートのディプレイスメントバッグに取り付けられている持ち手は二箇所に縫いこまれています。
この場合は、パラシュート引き出し時はパラシュートが斜めになることもなく、スムーズに引き出せるのです。
ただし、これを行う場合は十分な注意が必要になります。
それは、ディプレイスメントバッグにもともとついている持ち手はそれほど長さがないため、場合によってはパラシュート取り出し時に長さが足りずにパラシュートピンがはずれない可能性があるのです!
ですから、一般にはハーネスには専用のトグルがつけられているのです。
しかし、もし、あなたが今使っているパラシュートの持ち手がパラシュートのピンをはずすに十分な長さがあるならば、私は上の写真のように直接取り付けることをお勧めいたします。
ただ、現在のレーサーハーネスは、前回にもご説明したように表面にファスナーが使用されており、このファスナーが不用意にはじけることを避けるため、トグルにベルクロが取り付けられたりして、ファスナーが不用意にはじけないようにしているハーネスもあります(たとえばローターハーネス等)
このようなハーネスは、やはり、専用のトグルを使うことをお勧めいたします。
いずれにしても、メーカーや取扱店に確認するのが良いでしょう。