飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

新ハーネスへの挑戦 8

2011-10-02 10:59:11 | ハーネス(HG harness)

006_2 こうして、新ハーネスが誕生しました。

今回は久々に大きく変更したため、また、覚えてもらいやすくするため、名称は「X-RACER」にすることにしました。

足回りは居住性を最優先にし、ヨーロッパハーネスで現在はやっている、つま先を立てる、いわゆる「バレリーナ」の足はやめておきました。やはり足が痛くなってしまうからです。

無理をせず、5時間でも10時間でも疲れることがなく飛べることが大事と考えたからです。

ハーネス本体の立体裁断ももちろん変更はしていますが、ほんのわずか‥。

前作「RF」でも十分な居住性があり、5時間以上のフライトは何度も経験しましたが、ハーネスが原因で疲れることは、すでに無くなっていました。

今回の立体裁断の変更は、どちらかというと「味」を追求したようなものです。

現在いくつかの試作品を経て、プロトフライトモデルとして、私と外村氏の二着で最終的な試験を行っています。

既にバックオーダーもいただいておりますが、正式な量産は10月半ばくらいを予定しておりますので、興味のある方はご連絡お待ちいたしております。

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新ハーネスへの挑戦 7

2011-10-02 10:33:08 | ハーネス(HG harness)

Photo パラシュート回り、バックプレートの開発が終わり、次におこなったのが、ハーネス表面「オーバーサーフェース」の開発です。

今回は、新しい立体裁断にトライしました。

今までの立体裁断よりも、美しく、そして、時間も短く製作できる可能性があったからです。

しかし、現在のハーネス表面を作る技術はとても繊細で難しく、型が完璧でも湿度で生地の寸法が変わってしまうため、かなり神経を使う仕事と言えます。

新しい立体裁断の型を作るに当たり、まずは実物大の模型から作ります。

そして、これに生地をあてて、一番美しくなる立体裁断を調べるわけです。

以前はコンピュータで簡単なプログラムを組んで、座標変換しながら立体裁断を計算するということにもトライしましたが、実は実際やってみると、座標の入力だけでも膨大な作業で、しかも、そのもとになるデーターを出すのも、正確にはやりづらい(結局実物のハーネスを図らないといけない。レーザー等で瞬時に立体の座標を読み取る機械があれば別ですが‥。)ため、結局、原始的な方法の方が効率的という結論になりました。

Photo_2 模型が出来たら、それに生地をかぶせて出来るだけしわが出来ないカットを探っていきます。

今回は腹回りのカットが新しくなるため、そこのところは特に重点的に調べました。

こうして立体裁断の型が製作されていきます。

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