日本バプテスト大阪教会へようこそ!

教会設立73年 都会と下町とが交差する大阪のどまん中にある天王寺のキリスト教会 ぜひお立ち寄りください!

巻頭言

2008-05-25 07:31:37 | メッセージ
本日の宣教から 「叫びと呼びかけ」マルコ10:46-52

盲人のバルテマイは、「わたしを憐れんでください」と叫び、訴えた。
普通ならまず、「わたしの眼をいやしてください」と叫ばないだろうか。
しかし彼は何よりも「わたしを憐れんでください」と叫び、訴え続けた。  彼にとって必要なのはイエスの憐れみであった。本田哲郎神父訳の聖書には、この「わたしを憐れんでください」が「わたしの苦しみを分かってください」とあり、ストーンと胃の腑に落ちた。
主に病がいやされるように祈ることは開かれている。いやされることもあるし、いやされないこともある。しかしそのことで信仰があったとか、逆に足りなかったと決めつけたり、裁いたりすることは愚かである。
盲人のバルテマイが、イエスに「わたしの苦しみを分かってださい」と訴えた叫びこそ、人間の根源的なところにある魂の求めである。いやしという事も、この「わたしの苦しみを分かってください」との訴えに、その根源的な解決の糸口がある。この叫び、訴えが主に届いた、聞き取られたと確信し、信じられるなら、いやしの根本的な問題に眼が開かれるのである。バルテマイは「眼がすぐ見えるようになり、なお道を進まれるイエスに従った」。それはイエスの十字架の御跡についていくことであるが、以前の自分のように「わたしの苦しみを分かってください」と叫び訴え続ける人の声に耳を傾け、寄り添って生きる主と共なるあゆみの始まりであった。インマヌエル!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

巻頭言

2008-05-18 06:50:24 | メッセージ
交換講壇・礼拝宣教要旨

マタイによる福音書6:5-15「主の祈り」 古賀昭範牧師(北大阪教会)

 イエス・キリストが弟子たちに祈るときにはこのように祈りなさいと教えられ、
この2000年間、クリスチャンたちによって常に祈り続けられてきた祈り、それが「主の祈り」です。
 この祈りは全部で6つのことが祈られています。
 最初の3つは、神様の名前、神様の国、神様の心が大事にされますようにという祈り、つまり神様のための祈りなのです。一般にお祈りは、病気の治癒、商売繁盛、試験の合格など、願い事を神様の前に持ち出し、その願いが叶うようにと祈るものだと思われています。きっと、多くの人がそのような祈りをしているでしょう。ところが、イエス・キリストが教えられた祈りの最初の部分は、私の願いではなく、私よりも神様が優先されますようにという祈りなのです。
 後半の3つは、私たちの今日の食べ物を与えてください、私たちの罪を赦してください、私たちが誘惑に遭わないようにしてくださいという祈りです。この3つは願い事ではあるのですが、あまりに地味で、お願いのレベルが低いのです。
 例えば、皆さんは、「日用の糧を今日も与えたまえ」という祈りを本気で祈るでしょうか。
5年先、10年先の将来に対する不安や心配はあっても、今日のお昼ごはんの心配をしている人が今の日本でどれくらいいるでしょうか。
 この「主の祈り」、毎週、祈ってはいるのですが、どこか、違和感を感じてはいないでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

巻頭言

2008-05-11 07:55:29 | メッセージ
「9条世界会議in関西」に参加して。

5月6日・舞洲アリーナの会場は立ち見も出るほどぎっしりと埋め尽くされた。オープニングは「うたごえ」の皆さんによる大合唱、平和へのねがいを紡ぐ調べに心打たれ、胸が熱くなった。松浦悟郎さん(日本カトリック正義と平和協議会会長)関西共同代表による挨拶に続き、2日間大盛況のうちに行われた幕張メッセでの9条世界会議の報告がなされた。海外から来られたあるゲストは「日本に武力によらない平和構築への熱い願いがこんなにも強くあることに驚き、感動した」との紹介があった。
プログラムの皮切りは、大学生やアジアからの留学生など将来を担う若者による9条をテーマとしたリレートーク。シンガポールの女性留学生は、「9条は平和を構築するために連帯責任を表明したもの、武力でなく交流を通して様々な国々と平和を構築するもの」と語った。又、在日コリア北大阪の女子青年は、「日本国憲法が出来る背後で在日コリアは切り捨てられた、複雑な心境だ。東アジア安全保障の確立に」と訴えた。アジアの留学生や在日コリアの方の視点は鋭く新鮮で、深く考えさせられた。
メインは海外から3人のゲストを迎えてのスピーチ。当時の新憲法草案者で、女性の権利・学問の権利を担当されたべアテ・シロタ・ゴードンさんは、「この憲法はアメリカの押しつけによると言われるが、最初日本側に民主的な憲法を作って欲しいとマッカーサーが打診した。しかしできないと日本側が断ってきたので、世界中の憲法、思想の自由を取り入れた」と見事な日本語でその当時の真相を話された。又、アメリカ元陸軍大佐で外交官のメアリー・アン・ライトさんは、「イラク侵略戦争に係わった米国兵士が沖縄や岩国の基地におり暴行事件を起こしている。これはイラク戦争で米兵の人間性が失われた(PTSD)事を如実に示すもので、実は米軍内女性兵士全体の30-50%が被害にあっているのが実情だ」などと訴えた。衝撃的であったが、戦争はすべてに係わる人間の人間性を破壊し、侵すもの以外の何ものでもない。この9条世界会議に参加して、今世界は、この平和憲法の貴い理念を活かして用いていくことこそ大切だと実感した。そのことをまず身近なところから発信していきたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

巻頭言

2008-05-04 08:42:52 | メッセージ
幼児祝福式

今日は5月に入り最初の主日礼拝です。世間はゴールデンウイークの真っ直中であります。そういう中にあって普段と変わらずに主日の礼拝に集い、新しい週のあゆみをスタートできることは幸いなことではないでしょうか。
さて、今日は礼拝の中で、2月に誕生されたAちゃんの待望の幼児祝福式が行われます。今年に入りSちゃんに続く幼児祝福式となり、わたしども大阪教会にとって大変うれしい出来事となります。Aちゃんの健康と成長、ご家族のあゆみのために、教会全体が祈り、見守り続けてまいりましょう。すでに礼拝堂の後部には赤ちゃんと一緒に腰掛けられるソファーを2階から持ってきて設置され、無理なく、いい感じで用いられています。これからたぶん大阪教会も、期待を込めつつ、子どもたちが少しずつ増し与えられ、にぎやかになってくるでしょう。
小さな子どもを連れた親御さんが気軽に、問題なく礼拝に集えるよう、今できることから始め備えておくことが大事でしょう。小さな子ども連れの親御さんはどういう面で困っておられるのか、何が必要なのか、試行錯誤を繰り返しながらよいあり方を求め続け、物理的な面だけでなく、心を併せ持つトータルなバリアフリー化のために必要な感性を身に着けていきたいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする