ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

「命」が軽くなった世の中

2007年01月05日 | 時事
ニュースを聞く限りは悲惨な事件です。
妹に「あなたには夢が無い」と言われた兄が妹を殺し、遺体をバラバラにして自宅に隠していたという事件。
またこの兄が1年だけではない浪人の身であり、方や妹は夢に向って着実に歩を進めていたとなれば、極めて表に見える限りは明瞭な人間関係、感情のもつれが見えるようでワイドショーに格好なネタであります。

でも、きっと根はテレビでは見えないところ、ニュースでは報道されないところにあるのでしょう。核心を突くかどうかは怪しいところですがワイドショーは必ず当事者以外の家族の内情に触れていくに違いありません。

オヤジは所謂「一人っ子」なので兄弟の感覚というものが解りませんが、どんな時代も権力を巡る争いや、近い存在だけに憎しみを覚えれば濃くなるというのはミステリーのテーマの定石で、決して「兄弟なのに・・・」「親子なのに・・・」という理屈は通らないのだと思います。

それよりも一応平和と呼ばれ、格差が問題視されながらもそれなりの生活をしようと努力すれば出来得るこの世の中で、「殺す」ことがこんなに安直に語られ、事件として起こることにオヤジは寒々しい感覚を覚えます。
むしろ「戦時中」よりも軽くなっているのではないでしょうか。
生きることが楽になった結果、命が軽くなっている、何のための進歩や、向上なのか、これでは人としてあまりに寂し過ぎます。
コメント
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