ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

今さら驚かない

2012年02月24日 | 戯言
学力低下についての話題は今に始まったことではありません。

オヤジが中学生の頃、東大の当時助手をしていた方に家庭教師についていた時期がありましたが、その頃でも東大の先生ですら毎年講義ノートを書き換えなければならないと言っていたことを思い出します。
要するに昨年と同じ講義では、次の年の学生は理解ができないと・・・、さすがに冗談半分でしょうが少なからずそういった傾向はあったのでしょう。

考えることが少なくなったというより、考える必要がある場面が少なくなったのでしょう。正しいか間違いかであれば覚えればイイだけ。論理的に物事を考え、組み立てていくということでも、こう考えるべきという正誤の問題にすり替わっているのが受験偏重の今の教育のように感じます。
増してや大学全入時代ですから、そこまでしなくてもそれなりの大学には入ることができ、厳しい受験というプレッシャーすら経ないで社会に出てくる人が増えています。

新入社員の知識、考えるチカラも弱くなっていることを、オヤジも実感しています。

「平均」を理解できない大学生が全体の4分の1ぐらいでは驚かない時代になったんです。
大学生の平均とは、程度の高い学生と低い学生が同じ数いる・・・いやいや平均の意味は、程度の低い学生が圧倒的に多く、少数の極めて高い程度の高い学生がレベルを保っているように見せているのではないでしょうか。

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<「平均」の意味、大学生の24%が理解せず>
読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/ 2012年2月24日

 大学生の24%が「平均」の意味を正しく理解していないなど、基礎的な数学力、論理力に大きな課題があることが、日本数学会(理事長・宮岡洋一東京大教授)が実施した初の「大学生数学基本調査」で明らかになった。

 ゆとり教育の影響のほか、少子化による大学全入時代の到来で入試の難易度が下がったことなどが、理由として指摘されている。

 調査は昨年4月から7月にかけ、国公立大、私立大計48大学で実施。主に入学直後の学生5934人が協力した。調査では小中学校で学ぶ内容を中心に、論理的な文章の読解や記述力、基本的な作図力を問う5問が出題された。

 その結果、全問正答した学生は、わずか1・2%だった。「偶数と奇数を足すとなぜ奇数になるか」を論理的に説明させる中3レベルの問題の正答率は19%。小6で学ぶ「平均」についても、求め方は分かるが、「平均より身長が高い生徒と低い生徒は同じ数いる」などの正誤については誤答が目立ち、中堅私大では半数が誤答だった。
コメント (3)
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