オヤジも同感。
脅されて金を払った相手が暴力団関係で無いから名誉は守られるべきとは、妙な理屈です。
そもそも脅されて金を払わなければならないようなことをしていることが名誉なことではないはず。
もう一つ、確かに「離縁状」の方はワイドショーでもあっさりしたものでした。
報道の自由を標榜しながら、自らの意志では報道をコントロールする、絶対正義に自惚れるマスコミの嫌なところです。

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<【産経抄】6月22日>
産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/ 2012年6月22日
昭和61(1986)年5月、当時巨人のスター選手だった原辰徳監督が、5歳年上の女性と婚約すると、東京スポーツがスクープした。「よろしくお願いします、だって」。すぐ本人に確認の電話を入れた先輩の野球担当記者が、苦笑いしていたのを思い出す。
▼記者が追いかけるのは、そんなめでたい話題ばかりではない。原監督が女性問題をめぐって元暴力団員に脅され、1億円を払っていた。『週刊文春』の記事で、球界は大騒ぎだ。
▼巨人の対応は迅速だった。いや、迅速過ぎたというべきか。週刊誌が書店に並ぶ前日に会見を開いて、文春に対し、名誉毀損(きそん)の損害賠償訴訟を起こす方針を明らかにした。金を支払ったのは事実だが、相手は反社会的勢力ではないという。その言い分は、理解に苦しむ。
▼「巨人軍は常に紳士たれ」。球団や警察に相談することなく、法外な大金を渡した事実だけでも、巨人の創設者、故正力松太郎の遺訓への重大な裏切りのはずだ。しかもきのうの朝日新聞によれば、金銭の授受にかかわった男は、かつて暴力団員だったと認めている。
▼巨人と原監督はさらに、昨年解任された元代表の清武英利氏が情報提供者だと、名指しで批判した。清武氏はすぐに、巨人の親会社である読売新聞のキャンペーンはいいがかりだ、と反論の書面を発表する。巨人ファンにとって、交流戦優勝のお祭り気分も台無しだろう。
▼野球に関係のない泥仕合はいつまで続くのか、とテレビの情報番組も一斉に取り上げている。同じ文春が先週号でスクープした、小沢一郎氏の妻の「離縁状」に、無関心だったのとは大きな違いだ。原監督のスキャンダルより、ずっとホットな話題のはずだが。
脅されて金を払った相手が暴力団関係で無いから名誉は守られるべきとは、妙な理屈です。
そもそも脅されて金を払わなければならないようなことをしていることが名誉なことではないはず。
もう一つ、確かに「離縁状」の方はワイドショーでもあっさりしたものでした。
報道の自由を標榜しながら、自らの意志では報道をコントロールする、絶対正義に自惚れるマスコミの嫌なところです。

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<【産経抄】6月22日>
産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/ 2012年6月22日
昭和61(1986)年5月、当時巨人のスター選手だった原辰徳監督が、5歳年上の女性と婚約すると、東京スポーツがスクープした。「よろしくお願いします、だって」。すぐ本人に確認の電話を入れた先輩の野球担当記者が、苦笑いしていたのを思い出す。
▼記者が追いかけるのは、そんなめでたい話題ばかりではない。原監督が女性問題をめぐって元暴力団員に脅され、1億円を払っていた。『週刊文春』の記事で、球界は大騒ぎだ。
▼巨人の対応は迅速だった。いや、迅速過ぎたというべきか。週刊誌が書店に並ぶ前日に会見を開いて、文春に対し、名誉毀損(きそん)の損害賠償訴訟を起こす方針を明らかにした。金を支払ったのは事実だが、相手は反社会的勢力ではないという。その言い分は、理解に苦しむ。
▼「巨人軍は常に紳士たれ」。球団や警察に相談することなく、法外な大金を渡した事実だけでも、巨人の創設者、故正力松太郎の遺訓への重大な裏切りのはずだ。しかもきのうの朝日新聞によれば、金銭の授受にかかわった男は、かつて暴力団員だったと認めている。
▼巨人と原監督はさらに、昨年解任された元代表の清武英利氏が情報提供者だと、名指しで批判した。清武氏はすぐに、巨人の親会社である読売新聞のキャンペーンはいいがかりだ、と反論の書面を発表する。巨人ファンにとって、交流戦優勝のお祭り気分も台無しだろう。
▼野球に関係のない泥仕合はいつまで続くのか、とテレビの情報番組も一斉に取り上げている。同じ文春が先週号でスクープした、小沢一郎氏の妻の「離縁状」に、無関心だったのとは大きな違いだ。原監督のスキャンダルより、ずっとホットな話題のはずだが。