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ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

音楽は視覚

2014年11月16日 | 音楽
お里帰りシリーズではありませんが、代々木公園に足を踏み入れたのは何年振りでしょうか。
公園から都庁が見えることも知らなかったくらいですから、恐らく相当前のことです。


ひと頃、デング熱で大変な騒ぎになって秋まで閉鎖されていましたが、今は元の都民の憩いの場として、今日も多くの人が訪れておりました。
紅葉はもうちょっとという感じですが、木々の間から木漏れ日がある風景というのはいいものです。


ちょっとした御縁でタダ券を手に入れることが出来ましたので、オーチャードホールでマチネの東フィルの定期演奏会を聴いてきました。
凄まじい熱演でした。
まずは、ラフマニノフのピアノ協奏曲の第3番。
ソロの及川さんはかつて芦響でごいっしょした経験がありますが、あれから10数年。
それなりにお年を召されたのでしょうが、遠目にも若々しく熱い演奏で、曲の暑苦しさと相まって、凄い仕上がりでした。ラストのアクションも圧巻。仙台の時にこの曲を演奏した機会がありましたが、あんなもんじゃないってくらいの暑苦しく躍動感溢れる演奏でした。

メインのブラームスの交響曲第4番も好演でした。
涙無くしては語れない(笑)我が青春の曲でありますが、プロオケの生演奏で聞くのは初めてか、もしあったとしても久しぶり。
指揮者の佐渡さんらしい、劇的なブラームスになってました。
それにしてもコンマスの荒井さんは上手いだけでなく、アクションでも魅せてくれます。
音楽は視覚からも聴衆に訴えるということが改めてよく解りました。

プロにこんな熱演をされてしまうと、熱さだけが売り物のアマチュアはなかなか太刀打ちできません。
まあ、プロと張り合おうとすることが自体がそもそも僭越なのですが、若気の至りで学生の頃は平気でN響よりイケてるんじゃないなんて話していたものです。

気持ち良くホールを出て、ちょっと早い晩飯を老舗(そう)な焼鳥屋で済ませて、幸せな気持ちで帰路につきました。


コメント
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