競争と協調

東京ではビール酒造組合の仕事に関わっていました。

関わるまでは名前こそ知っていましたが、何をやっているところなのか、よく解っていませんでした。

何しろビール業界はプレイヤーが限られた中で、長年お互いをよく知る相手と酒税と免許制度との絡みでお上の意向を踏まえつつも、激しく競争いやいや戦っていますから。

まあ、戦争するにも国際法があるように、業界の競争にも最低限守るべきルールがあります。
ルール無くやると業界そのものが荒れてしまい、結果的にお客様に不利益をもたらす事態を招きかねません。
ましてやルール無視の行為はテロリズムそのものです。

そのルールの運用をしていく、争い事があれば協議する、環境変化を踏まえてルールを変えていく、そんな「場」がこの組合です。

１年間の関わりでしたが、こういった仕事をしなければ出会えなかったであろう方々と知り合うことができました。
今宵、送別会を開いていただき、過分なメッセージを頂戴しました。

競争も必要ですが、協調も大事です。
相撲をするには土俵が必要です。土俵そのものを維持していくことは競争だけでは実現できません。
その現場を１年垣間見ることができたことは、オヤジにとって貴重な経験になりました。