ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

184万人対20万人の多数決

2022年07月29日 | 戯言
(ヤフーニュース配信MBSニュース2022年7月29日付「【速報】『IR誘致』の賛否を問う住民投票条例案が否決 維新など反対多数 大阪府議会 「住民投票は実施せず」投票求めた署名数は約19万人分」)
ニュース末尾の「集められた約20万人の府民の声は議会に届きませんでした。」に引っかかりました。

現在の大阪府議会は2019年4月の選挙で選ばれた府議会議員によって構成されてます。
この時の有権者がザックリ600万人超で投票率は約50%でしたから、府民300万人強が参加した選挙の意思が反映された議会の判断です。

この時、維新は約153万人の得票を得て51議席を獲得し、今回維新と同様反対票を投じた公明党が約31万人の得票で15議席獲得しています。
議席数で88議席中66議席、得票数で約300万票中約184万人です。

本来はもっと細かくあるべきでしょうが、ザックリ184万人の府民の意思が20万人の府民の意思に同意しなかっただけというオヤジの理解です。
多数決原理から言えば、特に憂慮すべき無茶ではないと感じてます。
住民投票実現に向けて必要な署名数は有権者数の50分の1以上(即ち2%以上)ですから、結果3%を超えた署名数には意味があると思いますが、だから府議会は有権者の意思を否定したと評すれば、何のための選挙なんでしょう。

勿論、コトはそんな単純な問題ではありません。
府議会議員選挙で維新や公明に投票した人でもIR誘致には反対で今回署名した方は大勢いらっしゃるでしょう。
でも議会の判断は選挙を通じた有権者の判断、換言すればそれもまた府民の判断だということです。
その複雑さがまた民主主義であり民意でもあると思います。

少なくとも議会が府民の声を否定したかの如き論調には反権力、絶対正義を掲げるマスコミの利己的な意図を感じます。

ちなみにオヤジは府民ではありません。
賭け事はそもそも才能も無ければ興味も無いので積極的賛否の考えは持ってませんが、競輪、競馬、競艇等の公営ギャンブルは良くて民間カジノはイカンとすれば何故?と思いますし、それについて合理的な説明を聞いたことがありません。
コメント
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