ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

制度疲労

2023年09月21日 | 戯言
第2次世界大戦の戦勝国のロジックで枠組みが作られた国連(国際連合)のフレームが80年の時を経て腐食崩落寸前です。
世界の勢力図は80年前とは確実に変わってます。
戦勝国のうち、今物議を醸しだす当事者である中露2か国は政権も国家体制も80年前とは全く別物になりました。

かつての全会一致主義の国際連盟崩壊の失敗を繰り返すなと、国際連合では多数決原理の他に第二次世界大戦戦勝当事国である5つの国に安全保障理事会の常任理事国と拒否権という特権を与えました。
それが今や国際連合の機能を麻痺させ足枷になっているのは皮肉なものです。
当然の如く、特権を有する国は中露に限らず、それを手放そうなどとは端から思っていません。

そんな疲弊したシステムですが、基本的な多数決原理は小国といえども大国と同じ1票によって大国横暴の歯止め役となりました。
そして小国といえども、その発言が一定の影響力を持つのは国際連合が国際連盟より機能的に進化した証だと思います。

今日の安全保障理事会で議長国を務めたアルバニアの首相のロシア国連大使に対する言動は当然といえ機能進化の賜物です。
(ヤフーニュース配信共同通信2023年9月21日付「ロシア国連大使、いら立ち隠さず 議長国アルバニアと応酬」)
無理筋の理屈をこねくり回すロシアの国連大使にズバッと言い切りました。

百歩譲ってロシアの国連大使も国益のため職務遂行に全力に取り組んでいるのは認めますが、そもそもプーチンの邪心を出発点としたロジックが無理筋なんです。
ご本人は役割柄言い続けるしかないのでしょうが、オヤジは本国にはチクらないからと本音を訊いてみたいところです。
同様に役割柄アメリカ真っ只中のニューヨークで生活しているわけですから、本国とは違う感覚が芽生えても不思議ではないと思っています。
ネベンジャさん、本音のところどうなんでしょう・・・

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