俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

軽鳧(かる)の子

2023-07-06 | 俳句・夏・動物

 

 

親に蹤くことが命や軽鳧の子も

 

 

 

 

 

 

軽鴨は五月頃に産卵し、二十六日ほどで孵る。

 

 

 

 

 

 

黄褐色の軽鳧の子は全身綿羽(めんう)に覆われている。

 

 

 

 

 

 

しばらくの間は親鳥のあとについてよちよちと歩いたり、泳いだりする。

その姿が愛らしくて可愛い。

 

 

 

 

 

 

川を軽鳧の子が母親鳥と泳いでいた。

どんな時でも親に蹤いて行くことが大事であることを軽鳧の子も知っているようであった。

 

 

 

 

 

軽鳧の子の時に末広がりの列

 

 

 

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揚羽蝶

2022-08-01 | 俳句・夏・動物

 

 

一心に蜜吸ふ揚羽愛しみぬ

 

 

 

 

 

 

アゲハチョウ科に属するチョウの総称。

日本各地で普通に見られる。

 

 

 

 

 

 

夏の蝶の中で代表的な大形の蝶。

はねはやや緑がかった淡黄色で、多くの黒い筋や斑点があり、後ろばねの後端には尾状突起がある。

 

 

 

 

 

 

枳殻、蜜柑、山椒などの葉を食う。

 

 

 

 

 

 

揚羽蝶が花の蜜を一心に吸っていた。

それを見ていると、思わず愛おしくなってきた。

 

 

 

 

 

一陣の風に舞ひけり揚羽蝶

 

 

 

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白鷺

2022-07-29 | 俳句・夏・動物

 

 

 

青空を翔る白鷺眼前に

 

 

 

 

 

 

サギ科の鳥の中で、体が白色のものをいう。

 

 

 

 

 

 

小鷺、中鷺、大鷺の三種があり、小鷺が留鳥、他の二種は渡り鳥。

 

 

 

 

 

 

夏の繁殖期には三種とも混合して林にコロニーをつくる。

 

 

 

 

 

 

青空をバックに、白鷺が目の前を飛んで行った。

 

 

 

 

 

川中の白鷺白を輝かす

 

 

 

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蝸牛

2022-07-27 | 俳句・夏・動物

 

 

用水の苔むす槻や蝸牛

 

 

 

 

 

 

マイマイ類の軟体動物。

陸生の巻貝。

 

 

 

 

 

 

木や草に這い上がり、若芽や若葉を食う。

螺旋形の殻を負い、頭に屈伸する二対の角がある。

その長い方の先に目があり、明暗を判別する。

 

 

 

 

 

 

雌雄同体で、雄の機能と雌の機能を備えていて、雌雄どちらかに成熟して交尾し産卵する。

 

 

 

 

 

 

用水沿いを歩いていると、苔むした欅に蝸牛が張りついていた。

ずっと探していたが、ようやく出会えた。

 

 

 

 

 

でで虫や歩けば喉の渇ききて

 

 

 

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黒揚羽

2022-07-23 | 俳句・夏・動物

 

 

魔女の如蜜を吸ひゐる黒揚羽

 

 

 

 

 

 

蝶は春の季語だが、夏の蝶は大型のものが多く、その代表は揚羽蝶である。

 

 

 

 

 

 

翅の黒い黒揚羽もまた、夏に多くみられる。

本州以南の都市近郊や山地に生息している。

 

 

 

 

 

 

翅は表裏とも黒色で、裏面には後翅外線に赤班が並び、日本産のものには尾状突起がある。

雄には後翅前線に白い帯が見られる。

 

 

 

 

 

 

黒揚羽がアガパンサスの蜜を吸っていた。

その姿が魔女のように見えた。

 

 

 

 

 

花替へてまた一心に黒揚羽

 

 

 

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