韓の地の古き家並やすひかづら
スイカズラ科の蔓性常緑低木。山野に自生し、庭のフェンスなどにも植えられる。五~六月頃、葉の腋に芳香のある筒形の花を二個ずつ開く。初めは白または淡紅色の花で、数日後には黄色に変わる。子供たちが花の蜜を吸って遊ぶところから「吸葛」と呼ばれ、枝葉が冬も萎れないので「忍冬」と名づけられた。韓国のソウルを初めて旅行した。北村韓屋村という坂がかったところに、伝統家屋の残る一画が存在した。高い石塀、しっかりとした木の門、瓦の屋根など韓国風の建物群は静かなたたずまいを成していた。その一軒に忍冬の花がまだ咲き残っていた。(「続きを読む」に家の写真を載せておきましたので、ご覧下さい。)
忍冬や思案顔して坂上り