俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

靫草(うつぼぐさ)

2018-06-21 | 俳句・夏・植物




岩畳へ下るる径や靫草



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シソ科の多年草。

日当たりのよい山野に自生する。







六~八月頃、茎の先に紫色の唇形の小花を穂状につける。

花の形が弓矢を入れる靫の形に似ていることからこの名が

つけられた。

花の終わった花穂は、枯れて褐色になるので夏枯草(かこ

そう)とも呼ばれる。







秩父の長瀞を訪れた。

雨が降ったり止んだりの天気で、瀞は深い緑色をしていた。







ある旅館の庭には金子兜太の句碑が川を背にして建って

いた。

《猪が来て空気を食べる春の峠 兜太》







川の岩畳へ下りる径の脇に、靫草が群生していた。






靫草の蜜吸つてみぬ促され



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コメント
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