俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

落鮎

2020-09-09 | 俳句・秋・動物




落鮎の三十センチ釣りしとふ




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夏の間清冽な川の上流にいた鮎は、やがて卵をもち、

九、十月の頃、川の中流の流れのゆるい砂礫の間に

産卵する。







そのために上流から中流へ下って来る鮎が「落鮎」

「下り鮎」である。







この頃の鮎は体長、体重ともに最大で、簗漁を賑わせる。







しかしその一方、体力の衰えは明らかで、刃物の錆びた

ような斑点が体に現れる。

このような鮎を「錆鮎」「渋鮎」という。







釣人が鮎を釣ったと見せてくれた。

計ったら三十センチあるという。

この川は澄んでいてきれいだが、まさか鮎が釣れるとは

思わなかった。






落鮎の腹光らせて奔りけり




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