戸を閉めむとて一時の秋夕焼
「夕焼」は夏の季語。
夏には夕焼が最も鮮やかで大きいからである。
だが、「秋の夕焼」は夏ほどの激しさや大きさはなく、色も淡く、たちまち消えて行く。
芒のなびく山野などに佇んで見上げる秋夕焼は、どことなく寂しく感じられる。
夕方、戸を閉めようとして障子を開けると、秋の夕焼の最中であった。
一時、秋夕焼を眺めていた。
秋夕焼明日の良き日を祈りけり