千屈菜や去年(こぞ)に逝きたる人想ひ
ミソハギ科の多年草。
山野の水辺や湿地に自生する。
高さ一メートル前後。
七~八月頃、葉腋ごとに紅紫色の六弁花を三~五個ずつつけ、長い花穂となる。
精霊棚にこの花で水をかけ、禊としたので「禊萩」といわれ、転じてミソハギになったといわれる。
散歩途中に千屈菜が群生しているところがあった。
盆花とされるこの花を見て、去年亡くなった人を思い出していた。
千屈菜の夕日浄土となりにけり