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高き藤見上げて通る川堤
マメ科フジ属の蔓性植物。
野田藤系と山藤系に大別される。
ともに山野に自生し、他の樹木や岩などに巻きついて高く這いのぼる。
四月頃、紫色の蝶形花を長く総状にたくさんつけるのは野田藤。
花房が短いのは山藤。
野田藤は蔓が右巻きで、枝の先に数十センチから一メートル以上に及ぶ長い総状花序をつて下垂する。
これを藤の花房、「藤房」といい、風に揺れるさまを「藤浪」という。
山藤は蔓が左巻きで、花は野田藤より大きく、花序は短い。
藤は棚に仕立てて垂れる花房を楽しむ。
川堤を歩いていると高い所に藤の花が咲いていて垂れていた。
その花を見上げながら通った。
藤棚の下を自転車通りけり