俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

水引の花

2015-08-26 | 俳句・秋・植物




水引の花や拝みて地蔵尊



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タデ科の多年草。






八月頃、細長い花軸を伸ばし、小さな赤い花を点々とつける。

白花を「銀水引」、紅白混じったものを「御所水引」という。







長野県佐久市の長寿地蔵尊(ぴんころ地蔵)を拝んだ。

元気でぴんぴんと暮して寝込まずにころりと逝くことを叶えてくれ

る地蔵尊ということで、ぴんころ地蔵と名づけたところ、参拝者が

急増したという。

その寺の境内に、色鮮やかな水引の花が見られた。






御所水引木道濡れてゐたりけり



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椿の実

2015-08-25 | 俳句・秋・植物




透明な日を返しをり椿の実



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椿はツバキ科の常緑高木の総称。

秋に熟する実は果皮が厚く艶がある。

晩秋に褐色になると裂け、中から暗褐色の種子が三個出る。

この種子を搾ったものが椿油となる。






椿の実水奔放に滝なして



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藤の実

2015-08-24 | 俳句・秋・植物




藤の実の下に水筒取り出しぬ



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マメ科の蔓性植物。

秋に長さ十センチ以上の莢を垂らす。







藤棚にはよく見ると藤の実がいくつか生っていた。

歩いて喉が渇いたので水筒を取り出し、藤の実の下で冷たいハ

ーブティーを飲んだ。






藤の実の垂れて何ものにも触れず



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橡の実

2015-08-23 | 俳句・秋・植物




橡の実を見上げてをればほつほつと



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トチノキ科の落葉高木。

果実はほぼ球形で、熟すると三裂し、光沢のある黒褐色の大きな

種子が出る。

種子は苦味があって生食はできないが、何度も水に晒して灰汁を

抜き、餅や団子を作る。







橡の実が沢山生っていた。

そのひと塊ずつを見上げていると、ほつほつと雨が降ってきた。






橡の実に縄文人の見えてきぬ



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木瓜の実

2015-08-22 | 俳句・秋・植物




夕日差しをり木瓜の実と築地塀



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バラ科の落葉低木。

果実は楕円形で堅く芳香がある。

果実酒などに用いられる。







木瓜の実が沢山生っていた。

その木瓜の実と近くの築地塀に夕日が当たっていた。






木瓜の実や暗中模索今の世に



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