俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

竹の春

2015-08-21 | 俳句・秋・植物




散策にこころ放たれ竹の春



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竹は、春に地下茎から竹の子を出し、夏に若竹として成長させる。

そのため、親竹は生気を失うが、秋に回復し、葉が青々となる。

それを「竹の春」という。







歩くと気持ちが開放されて晴れ晴れとする。

青々とした竹を見ると尚更である。






竹の春池の辺に茶を喫しをり



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蜻蛉

2015-08-20 | 俳句・秋・動物




小流れに沿へば蜻蛉のきたりけり



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トンボ目に属する昆虫の総称。

大きな複眼が特徴。

河川や湖沼に生息する。







小流れに水が勢いよく流れていた。

そのためか、塩辛蜻蛉がその上を行き来してロープに止まった。






昼の日に翅光らせて赤とんぼ



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狗尾草(えのころぐさ)

2015-08-19 | 俳句・秋・植物




親子らに傾きし日や猫じやらし



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イネ科の一年草。

花穂を子犬の尾に見立ててこの名がある。

その穂で子猫をからかったりすることから「猫じゃらし」ともいう。







親子連れがあちこちで遊んでいたが、日が傾いてそろそろ帰る

時間となってきた。

猫じゃらしの穂が風に揺れていた。






慰みに握りて軽し猫じやらし



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青瓢

2015-08-18 | 俳句・秋・植物




はらからの如連なれり青瓢



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ウリ科の蔓性一年草。

初秋、瓢箪形の青い実を垂らす。

熟した実の果肉を取り出し、中空にして乾燥させると酒や水を入

れる容器となる。







「百生り」「千生り」といわれるほど実を多数つけるが、瓢棚に

沢山の青瓢が生っていた。

その様がまるで兄弟が並んでいるように見えた。






大振りは尻より吊られ青瓢






瓢箪といへば信長想ひけり



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秋日傘

2015-08-17 | 俳句・秋・人事




人形のやうな少女の秋日傘



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秋になっても日差しの強い日にさす日傘のこと。

公園を歩いていると、二人連れの少女の方が人形のようなコス

チュームに可愛らしい秋日傘をさしていた。

白い日傘に秋の日差しが明るかった。






声落しをんなふたりの秋日傘






秋日傘森へ向かつてゐたりけり



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