俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬蔦

2015-11-25 | 俳句・冬・植物




冬蔦やオカリナを吹くをのこゐて



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ウコギ科の常緑蔓性木本。

山野に自生する。

枝は気根を出して岩や他の木々を這い上る。

一般的には「木蔦」という。






 
森の樹木に冬蔦が絡みついているのが見られた。

その近くのベンチで、男がオカリナを吹いていた。






冬蔦やむかし人生五十年



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冬の雲

2015-11-24 | 俳句・冬・天文




池に出て遠眼差しや冬の雲



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冬空を一面に覆う雲や凍てついたように動かない雲など冬に見ら

れる雲をいう。






暮方に立ち上がりけり冬の雲






冬雲の墨の色して流れけり



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紅葉散る

2015-11-23 | 俳句・冬・植物




苔の上の濃淡ありて散紅葉



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冬に入り、盛りを過ぎた紅葉の葉が風雨にさらされて散る情景を

いう。

小流れの中の苔むした岩に、色の濃い紅葉や薄い紅葉が散り重

なっていた。

これも日本古来の美しさといえるだろう。






小流れといふも流れず散紅葉






蹲踞に溜つてゐたり散紅葉






紅葉散る大蹲踞の筧にも



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冬の水

2015-11-22 | 俳句・秋・地理




木の背(せな)の闇をも映し冬の水



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冬の湖や池などの水は、透明となり静まり返っている。







冬の水というと、《冬の水一枝の影も欺かず  中村草田男》を思

い出す。







冬となった池の水は波立たず、周りの樹木を映していた。

そして、その後ろの暗がりをも黒々と映しているのであった。






岩に乗る亀の周りや冬の水






池の端に冬の水撮る女かな






佇める人を映して冬の水



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落葉

2015-11-21 | 俳句・冬・植物




音立てて日和の落葉踏みにけり



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落葉樹は冬に葉を落とす。







木から離れて地上に落ちるまでのものも、地上に落ちているもの

もすべて落葉という。







地上に積もったばかりの落葉を踏むと快い音をたてる。







一面に落葉が敷かれていた。

よく晴れて日差しの暖かい落葉を踏むと、良い音がした。






四阿の屋根の形に落葉かな



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