俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

藪からし

2016-09-25 | 俳句・秋・植物




寺へ行く道明るかり藪からし



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ブドウ科の多年生蔓草。

他のものに絡みつき、生い茂る。

藪を枯らすので、この名がある。







夏、薄緑色の小花を群がり咲かせ、秋に小さな漿果を結ぶ。

全草に特異な臭気をもつ。







寺へ行く道を歩いていた。

明るい道に藪からしが橙色の粒を疎らにつけていた。






生垣の上に突き出て藪からし



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唐辛子

2016-09-24 | 俳句・秋・植物




小振りなり江戸野菜とふ唐辛子



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ナス科の一年草。

熱帯アメリカ原産。

果実ははじめ緑色で後に紅熟する。

辛味の香辛料とされる。







江戸東京野菜のコーナーに内藤唐辛子と書かれた唐辛子

があった。

内藤新宿の内藤から取ったものだろうか。

小振りながら真っ赤に生っていた。






ポンプ井戸近くにありて唐辛子



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枳殻(からたち)の実

2016-09-23 | 俳句・秋・植物




枳殻の実や豪邸といふべきか



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ミカン科の落葉低木。







実は丸くピンポン玉ほどの大きさで、晩秋になるにつれ芳香

を発し黄熟する。

酸味が強く、食べられない。







この大きな建物は前川國男邸といい、東京文化会館や東京

都美術館などの公共の建物を多く手掛けた建築家の自宅を

移築したものである。

豪邸と言ってよいだろうか。

この門の入口に枳殻の実が生っていた。






白秋の歌を想へり枳殻の実



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底紅

2016-09-22 | 俳句・秋・植物




底紅や住んでもみたき家ありて



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アオイ科の落葉低木。







木槿の一種で、白い花の底に紅色がさしている。







再び江戸東京たてもの園を訪れた。

小出邸という大正14年に建てられた建物の塀の上に、底紅

が咲いていた。

建物は和風建築で、こんな家に住んでみたいと思った。






底紅の下にて息を整へぬ



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棗の実

2016-09-21 | 俳句・秋・植物




ぞつくりと生りて人家の棗の実



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クロウメモドキ科の落葉樹。

緑色俵形の実。







秋に紅熟したものを砂糖漬けや果実酒に、また乾かして薬

用にもする。







路地裏を歩いていると、棗の実が沢山生っている人家があ

った。

見ていると庭から奥さんが出てきて、この木は福岡の友達

からもらって植えたらこんなに沢山生ったと言っていた。






青棗気さくに話してくれぬ



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